これからも君と話をしよう

一度はここから離れたけれど、やっぱりいろんな話がしたい。

2021年、買ってよかったものリスト

 今さらではあるんですが、2021年に買ってよかったものを紹介してみたいと思います。

 去年同様の記事を書いたときは「あれ買って良かったなぁ」と思えるものがいくつも浮かんできたんですが、今回はあまりすぐに思いついたものがなかったので、改めてきちんと洗い出してみたいと思います。

 ちなみに、去年の記事はコチラ。

www.wuzuki.com

Xiaomi Mi スマートバンド6

 こちら、友人が使っていて称賛していたので私も買ってみました。私が買ったときで約5,700円。これでこのお値段は大満足です◎

 これまで、スマートウォッチ(というか、活動量計メインのもの)は2015〜2016年頃に2つほど使ってみたことがあったのですが、当時の5,000円台のものは画面がついていないものばかりで、使いづらかった記憶があります。

 この「スマートバンド6」は、1世代前のものに比べても画面が大きく、睡眠や運動量の計測のほか、電話や各種アプリの着信もお知らせしてくれるのでとても便利。おすすめです。

 

ネッククーラー/ネックウォーマー

 首にかけるタイプの扇風機が欲しかったときに、どれを買おうか迷って結局これにしました。暑い時期も寒い時期も使えるのは便利そう、と思って。

 でも結局、冬は使いませんでした。これを首に当てるよりも普通にマフラーやストールのほうが取り扱いも楽なので。

 

折りたたみ式 洗い桶

 家の流しにはディスポーザーがついているのですが、小さなスプーンやフォークなどはその中に落としてしまうことも多くて……。

 洗い桶を置いたら便利そう、と思って置くようにしました。

 この商品を買う決め手になったのは、「不要なときは折りたたんで収納できること」と「中央に排水栓があること」でしたが、結局それらの機能は使っていません。

 ディスポーザーの中にカトラリーを落とすことがなくなったのは良かったです。食器洗い機にかける前の、つけ置き洗いもしやすくなって便利です。

 

足湯用バケツ

 銭湯・温泉などはもともと好きなんですが、コロナであまりそういったところにも出かけられないので足湯用バケツを買い、2021年上半期はよく、家で足湯を楽しんでいました。

 時々、要介護の母にも足湯とマッサージをしてあげました。

 

 ちなみにフットマッサージに使ったクリームは、こちらです。滑りがよくてコスパもよく、おすすめ。

 

ウルトラストレッチスムースセット

www.uniqlo.com

 インスタで友達がおすすめしていて気になり、冬用のパジャマとして買ってみました。整体に行くときの施術着としても使ってます。

 触りごこちが、ベロアのようななめらかさとモコモコ感があってとても気持ちいい。

 ただ、サイズを少し間違えてしまった感があり、153cmの私はMサイズだとズボンが少し丈が長く感じました。Sサイズでもよかったかも。

 

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トリプルガードショーツ

www.gu-global.com

 メディアで取り上げられていたり、友人が使用感を投稿していたのを見て知りました。

president.jp

 2021年3月頃から探してみたものの売り切れの店舗も多く、夏頃にようやく手に入れました。

 使い心地はとても良いです。すべてのショーツをこれに買い替えたくなったくらい。

 サニタリーショーツとしてだけでなく、普段遣いしていることもあります。

 ちなみにUNIQLOから出ている、エアリズムの吸水ショーツも買ってみましたが、肌へ触れる感じなど私はGUのほうが好みです。

 

カラダファクトリー 骨格サポートまくら

shopping.karada39.com

 枕、なかなかしっくりくるものが見つからなくてずっと困っていました。

 そんな中、通っている整体「カラダファクトリー」で使った枕がとても良かったので私も購入。

 疲れが少し軽減された気がします。

 

マットレス LUNO

 正確には「買った」というより「譲ってもらった」ものなんですが、マットレスも新しくしました。

 じつは私がそれまで使っていたマットレス、大学入学時(2007年)から使っていたものとずっと一緒で、かなりヘタっていたところでした……。

「誰かと同棲したり、引っ越したりするタイミングで買い換えよう」と思っていたものの、残念ながらそんな機会が訪れなかったので買い換える機会がなかったのですが、ひょんなことから中古のマットレスをもらえることになりました。

 まだそれほど使われていなかったので、使い心地も大満足。睡眠に関するものはあまりケチってはいけませんね。

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この本がすごい! 2021年下半期

 遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。

 そして毎回恒例の「読んで良かった本ランキング」、2021年下半期編も発表したいと思います。

 下半期は就職したり生活が変わったこともあり、上半期に比べて読書量は減りました。ただ、それでもけっこうたくさん本を買いました。

 では、いってみましょう!

(「2021年下半期に読んで良かった本」であり「その時期に発売された本」ではないです。また、記事内ではネタバレは避けていますので安心してお読みください)

 

14位 「一緒に働きたい」と言われる人の仕事術

 人気インスタグラマー・ayaさんによるライフスタイルブック。マナーやライフハックやファッションなどの内容がいろいろ紹介されています。

 どなたかもレビューで書いていた「職場の先輩が教えてくれている感じ」という表現がピッタリな一冊でした。押し付けがましい「マナー講師」っぽさはなく、取り入れやすい内容が多かったです。

 この本を書店で見るまでこの方のことは知らなかったんですが、芸能人でも読者モデルでもない、普通のOLの方が取り入れているちょっとしたテクニック……ということで親近感を持ちました。

 レビューには「インスタの内容と同じ」「普通のことしか書いてない」という声もあるようですが、普通のことをきちんとこなすのは意外と難しかったりしますし、こうして本としてまとまっていることでパラパラと読みやすく、生活に取り入れやすくなる人も、いるのではないかと思います。

13位 どうしても頑張れない人たち

 以前紹介した『ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)』の続刊にあたる本となります。

 前作と同じく、読みやすい中に示唆に富む一冊でした。

 前著を読んだときとは違い、今回は私が実際に「困っている人たち」にも関わりやすい立場になったことや、キャリア相談員養成講座で傾聴やカウンセリングの基本を行ったという経験もあり、「やっぱり、こういう姿勢が大事なのか」とか「実際問題、うまくいかないよね」とか、より「自分ごと」としての立場に引きつけて読むことができたと思います。

 特に印象に残ったのは「他者からの評価なんて気にしなくていい」のくだり。「評価を上げたければ親切になれ」という節の話は、とにかく痛快でした。

 

12位 おカネの切れ目が恋のはじまり

 2020年秋に放送されたドラマのシナリオブックです。三浦春馬氏の遺作ということでも話題になった作品ですね。

 主演俳優が亡くなった都合でドラマは4話で終わりましたが、本来はどのようなストーリーが想定されていたのか気になって読んでみました。

「清貧女子」の玲子と「浪費男子」の慶太によって繰り広げられる、「お金」にまつわるラブコメディ。ドラマでは日常ミステリー要素もあってなかなか面白かったです。

 後半、主人公たちの会社に起こる事件のエピソードはドラマでは完全にカットされていたので、この事件に関与している重要人物の「鷹野」は、ドラマだったら本来は誰が演じていたんだろう……ということが気になったりも。

 そして、キャラの名前はこんな伏線になっていたのか……! というところも楽しめました。

 この作品は漫画版も出ており、私も途中まで読みました。絵柄も綺麗で楽しめます。

 

11位 実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。

 ちょっと過激な性的嗜好について描かれたコミックエッセイ。全2巻と短いものの、中身は濃厚。

 以前、冒頭の部分をTwitterで読んで気になったので購入しました。私の欲望とも近いものを感じた部分もあり、そのむき出しの気持ちに共感できたところもあります。

 以前このブログでも紹介した、『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』を読んだときにも思いましたが、ペス山さん永田さんも一筋縄にはいかないような複雑な欲望の言語化や表現がとても上手い。この作品では、セックスやSMは自身にとってどういうものなのかとか、「かばってくれた女子のセリフが辛かった」ことのくだりが印象的でした。

 そして何より、主人公の理解者の二人が素敵。この漫画、男性がマチズモから降りることを考える一助にもなり得そうだと感じました。随所に、出会い系サイトを使う際の注意点についてのエピソードも挟まっているのも良いなと思いました。

 2巻は「悲しみ、喪失との向き合い方」や「自分を肯定すること」にも軸が置かれていて、1巻よりも感情の奥行きを感じました。そして「性別」ってなんだろうなと改めて実感。「恋」ってフィクションでは可愛く微笑ましいものに描かれがちだけど、実際はこのくらい粘度を伴う感情だよなぁ……なんてことを考えたりもしました。

 それにしても、濃厚な感情の揺さぶりを豊かに表現できること、信頼できる幼なじみの友人たちがいる著者の境遇には少し羨ましさもあります。そして、これまで私を邪険に扱ってきた人たちに対して改めて怒りが湧いてきたりもしました。そんなさまざまな感情を喚起させられた作品でした。

 この著者の最新作「女の体をゆるすまで」もとても評判がいいので、読んでみたいと思っているところです。

10位 トコトンやさしい下水道の本

 仕事で、下水道について勉強する必要が出てきたので読みました。

 最初のほうの、下水道の歴史は小ネタとして面白く読めましたが、全体的にそれほど易しくはない本。ただ、分からないなりに目を通しているのといないのでは仕事の資料に目を通す際の理解度が変わってくるのは感じたので、そういう意味では読んでおいてよかった、と思えた一冊です。

 下水道管渠の種類や雨水の処理方法など、専門的な内容がコンパクトに凝縮されています。下水道の情報を業務で必要とする人や、専門として扱っている人でない限りはあまり面白く読めないかもしれませんが……。

9位 動機探偵

 一気読みしました。「化学探偵Mr.キュリー」「死香探偵」などが人気の作家さんの新作のようです。この作品も、Mr.キュリーと死香探偵の両方を彷彿とさせる面白さがありました。

 それにしても、どの作品の主人公たちにもいえますが、変わり者の先生たちのアシスタントとしてこんな探偵みたいな仕事ができるの、楽しそうで憧れます。

 ただ、「感情が理解できない、変わり者の先生」みたいな人、実際にいたらかなり面倒なタイプなのに(笑)、この作品に出てくる名村先生は嫌な感じがせず、絶妙なキャラ設定だなぁ、と思ったりもしました。

 また、この作品は「謎を集める」ための設定が自然なのもよかったです。

 

8位 わかる! 役に立つ! 法律の教科書

 書店で見つけ、対象年齢ではないけれど気になったので購入しました。

 別のレーベルから出ている(このブログでも紹介した)『めちゃカワMAX!!防犯・防災イラストBOOK』や、ベストセラーの『こども六法』に影響を受けて出たのでしょうか。漫画よりも文字のほうが多いけれど、イラスト多めで読みやすい一冊です。

 女児向けの本だからか、犯罪者も女性で描かれているカットが多かったのも印象的。いま議論になっていることや具体的な判例など、もう少し突っ込んで書いて欲しいと思わないこともないけれど、入門書としてはこの範囲で良いのかも、という印象です。

 冒頭には法律を擬人化したようなイラストもあって、いわゆる「大きなお友達」が読んでも楽しめるのではないかと思いました。

7位 プチプラ防災

 1年以上前に書店で見かけて気になっていた本なのですが、昨年、電子書籍版がセールで安くなっていたので購入しました。一気読み。

 タイトルには「プチプラ」と入ってはいるものの、お金や防災用品の値段に関しての記述はほとんどなく、なかなか「ガチ」な防災の本でした。

 被害を防ぐための姿勢やグッズの作り方や日常的にできること、レシピなど写真混じりで説明も豊富で、とても実用的な1冊。子どもや要介護者やペットへの対応なども載っており、一家に1冊あってもいいかもしれません。

 私は電子書籍で買いましたが、紙の本で買ったほうが良いかもしれません。

 

6位 子育て罰

 教育関係の友人がこの本を高く評価しており興味を持ったので、エコノミストの友人と読書会を開催することにして読みました。

 2名の共著となってはいるものの、教育行政学の専門家の、末冨さんメインの本という印象を受けます。データ等も豊富で問題提起も良いとは思いますが、末冨さんの章はところどころ引っかかりが多く、桜井さんの章のほうがスッと入ってきた……というのが正直な感想でした。

 話題にもなっている「児童手当の削減」ですが、私は正直、高所得家庭のぶんを削り再分配するのは「怒っている人も多いけれど、別に構わないのでは」という立場です。ただ、「『子どもの権利』が『親』の状況によって左右される」というのはおかしい、という考え方は確かに一理あるかも、とは思いました。

5位 モテキ

 10年ちょっと前に話題になった作品。映画化、ドラマ化もされましたね。今更ではありますが、4.5巻まで全巻読みました。

 本編そのものも展開がどうなるか最後まで読めず、面白かったのですが、4.5巻の対談もかなり読み応えがありました。賛否あるようですが、私は作者による裏話や解説を読むのがとても好きなので「こういう意図や背景があったのか」とひたすら面白かったです。

 そして、ジェンダー面からも、これは久保さんのような立場だからこそ書けた作品、ということも痛感しました。

 あと本筋と関係なく気になったのは、作中に出てくる「林田」というキャラの名前について。著者の出身地(そして私も住んだことがある)でもある長崎には「林田」姓が多いから、長崎出身の作者は地元のキャラを「林田」さんにしたのかと思ったけど、そういうわけではないらしいのが意外でした。

 この漫画は10年以上前の作品なので、性愛観も時代を感じて「今ならアウトかも?」という気持ちと「こういう時代あったなぁ」という懐かしさを覚えます。今の時代だったらこの作品はどういう描かれ方をしただろうか、と考えてみるのも面白そう。

4位 児童養護施設 施設長殺害事件

 著者の大藪さんは、友人の友人。この本で読書会をすることになったのを機に読みました。

 事件そのものというより、その背景や被害者の生前の取り組み、児童養護施設の実態やそれらを取り巻く背景を幅広く扱った1冊でした。

 加害者はよりにもよって、なんで大森さんみたいな素敵な人を刺してしまったのか……という悔しさと、加害者の気持ちにも寄り添う人々の声が印象に残ります。私はよく犯罪や事件に関する本も読みますが、この本は、加害者にも寄り添う人の声が多く出てきているのがまず印象的でした。

 

 また、児童養護施設で過ごした人たちの声も興味深かったです。

 私の、子どもの頃の仲のいい友人にも養護施設出身の子がいて、施設に遊びに行ったこともありましたが、私はそこしか施設を知らなかったので。

 特に印象に残ったのは、「施設の頃は大勢でご飯を食べていたけれど、施設を出て一人暮らしして食事するのは寂しい」というギャップについて話していた人。そのようなことについてはこれまで考えたことがなかったので、なるほど、と思いました。

 また、本の中では里親制度についても触れられていました。新潟の里親委託率がとても高いことも気になりました。

3位 翻訳スキルハンドブック

 翻訳の仕事をしている人たちと知り合ったとき、書店で見かけて手に取ってみた1冊。そのときはKindle Unlimitedの対象になっていたので、Kindleで読んでみました。

 

 私は翻訳業ではありませんし、外国語の文章を日常的に読んでいるわけでもありませんが、そんな私でも面白く読めました。文章を書いたり、編集関係の仕事をしている人には役立ちそうなところもあるかもしれません(ただ、私は編集業に転職したばかりだから新鮮に映ったという部分もあるかもしれない)。

 自分の仕事と近接する、別業界の仕事の入門書を読んでみるというのは、少し世界が拡張される感じがあって面白いですね。

 

2位 お金のむこうに人がいる

 こちらも、著者が登壇する読書会がきっかけで読んだ本。「予備知識のいらない経済新入門」と帯に書かれているだけあり、比較的すんなり読めました。

 政府の役割やお金の仕組みなど、シンプルなことが丁寧に解説されています。

 クイズも多く平易な文章で書かれていて、中高生くらいのお子さんでも読めるかもしれません。

 特に新鮮だったのは、最後の章の「年金問題」や「少子高齢化」についてのくだり。なるほど、そういう考え方があったか……! と思わせられました。

(読書会のときのメモを書いたノートが今手元にないので、見つかり次第、もう少し内容を追記します)

 

1位 ヤバい選挙

 とにかく面白くて一気読み。紹介されてる事例がどれも、滑稽だったりドラマチックだったり非常に人間臭く、ドラマ化や漫画化との相性が良さそうなものばかりだと思いました。

 この本を読んだのは、2021年7月。下半期に突入したばかりでしたが、「あ、今年後半のNo.1の本はこれになりそう」と思ったくらい。読み終えるのが惜しくなるくらい面白い本だと思いました。

 滑稽なエピソードも多いけど、著者による揶揄などはなく丁寧な筆致にも好感が持てます。

 政治団体名を自分の名前にしている人がいたのには笑ってしまったり、死んだ男が立候補した件については結局よくわからないところもあったり、へたな小説よりよっぽど面白いです。桑絹村の大量立候補事件も、若者からおばあさんまで立候補することになったなんて、ある意味すごく多様性に富んでて先進的かも、なんてことを思ったり……。

 また、大学では地理学を専攻していた私としては、参考文献として学術雑誌「人文地理」が引用されているのも嬉しかったです。

 

 ちなみにこの本は、はてなブロガーの、id:actin 氏の著書だそうです。ブログでの発信がもとになっているそうです。

actin.hatenablog.com

 

 そういえば。すでに何度か書いていますが、昨年2021年は、友人知人の「初の著書」がたくさん出た年でもありました。

 本を出している友人はこれまでもいましたが、仲の良い友人たちが、こんなにも同時期にデビューするのはとても珍しいパターン。

 せっかくなので、2021年発売の友人知人のデビュー本、一挙紹介します。

 

4月14日発売

 

8月30日発売

 

9月3日発売

 

10月8日発売

 

12月3日発売

 

12月14日発売

 

12月21日発売

 

 みんなすごい!

 

 特に感慨深いのは、大学の文芸サークルの同期であり、はてなブロガーとしてもおなじみのベンジャミン・クリッツァーが出版したこと。

 また、ベンジャミンと私の共通の友人である青野浩さんの翻訳した本も同じくらいの時期に出版され、2人の出版記念を友人たちとお祝いできたのも良い思い出です。

 あとは、雨宮純さん、川口美樹くん、本園大介さんは、2015〜18年頃に開催していた「もうやん文京」というミニ講義イベント繋がりでもあるので、そこから3人も同時期に商業出版デビューというのはびっくり!

(雨宮さんと私が知り合ったのは2013年、全く別のコミュニティで、2016年頃にもうやん文京に誘ったところ雨宮さんのプレゼンが面白くて大好評だった……という経緯があります)

 私もみなさんの才能にあやかりたいところです。

 そんなわけで、本年もよろしくお願いします。

 

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私にとっての「今年の漢字」2021ver.

「想像以上にいろんなことがあったな……」と思うのは毎年のことなんですが、今年の場合は「いろんなことがあった」だけでなく、「いろんな節目があった」という感じががする年でした。

 特に大きな節目になったのは7月下旬。ここから風向きが変わりだした感じがあります。

 土木系の専門誌を作る小さな出版社に就職したことと、経済学界隈の友人たちと遊ぶようになったこと。この2つがほぼ同時期に訪れたことが大きいです。

 

 それ以前の半年間は、ナイトワークの店舗スタッフとしてアルバイトをしていたり、職業訓練校でメンタルヘルスに関する勉強をしていたので、今年は上半期と下半期で関心事も大きく変わりました。

 

 今は、本業の会社員のお仕事として、土木や下水道のことや、出版や編集のことについてもいろんな知見を持っておきたい気持ちは強いんですが、

 友人たちが話している、経済学やその他の人文学系の話にもついていけるようでありたいし、

 今年上半期に勉強していたメンタルヘルス関連の話や、ナイトワークの業界についてもまだまだ追っていきたい……という気持ちがあります。

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 あと、求職活動の合間にやろうとしていたこととして、Ruby on Railsの勉強や行政書士の勉強がありました。

 これらについてはテキストも買っていたのですが、就職したことで優先度がグッと下がり、しまったままになっていました。必要に応じて、これらの勉強も再開(というほどもともと勉強してはいないんですが……)したいところではあります。

 

 そういえば今年は、個人としてのお仕事の幅も広がった年ではありました。

 友人が運営するシングルマザーシェアハウスで夕食作りをしたり、友人のSNSのアイコンのイラストを描いたり……。

 まさか私がこれらのことでお金をいただけるなんて、自分でもびっくりです!

 

 そんな私の今年の1年を象徴する漢字は、「金」もいいかな……と思ったものの、

 結局、こちらにします。

 

「水」

 

 仕事として「水商売」と「下水道」について意識を向けることが多かったこと。

 そのほか、今年は川の近くに遊びに行くことも多かったり、友人とスポーツセンターのプールに通う習慣ができたことなどもあり、今年の漢字は「水」にしたいと思います。

 

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 そのほか候補にした漢字としては、焚き火やバーベキューもしたし「火」もいいかな……なんてことも思いました。

 あとは、私自身も出版業界に関わったり、初の著書を出した友人たちがとても多い年だったので「本」も捨てがたかったです。

 

 ……それにしても「火」「水」「金」って、まるで曜日の話みたいですね(笑)。

 曜日に無理やりこじつけると、友人たちと遊んで「秘密基地」にしてる場所はお月見スポットとしても良いので「月」も良いと思いますし、植物や樹木について楽しむ話も今年は何度か出たから「木」もいける感じはします。「土」と「日」は思いつかなかった……。

 

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 そんなわけで、私の「今年の漢字」は「水」にしたいと思います。

 

 ちなみに、これまでの「今年の漢字」はこんな感じ。

 

2006年 諦(受験で諦めるものが多かった)
2007年 再(再会、再開、再履修。笑)
2008年 文(文芸部に加入)
2009年 人(新しいバイトやビジコン参加で出会いが増えた)
2010年 会(Twitterでさらに出会いがたくさん)
2011年 繋(東日本大震災、友達同士をたくさん引き合わせた)
2012年 動(引っ越しや就活や旅行での移動)
2013年 交(みんなより少し遅れて社会人に。いろんなひととの交流が増えた)
2014年 焦(結婚や独立する友達への焦り)
2015年 (結婚話が破談、引っ越し、家族とのあれこれ)
2016年 (旅行、身近な人の独立、訃報など)
2017年 (ものづくり好きな人との交流、同人誌やハンドメイド)
2018年 (脱毛、献血、親知らず抜歯など
2019年 (転職や営業の仕事で「選ばれること」を意識)
2020年 ベトナム旅行、新潟の人たちとの縁)

 

 それではみなさま、良いお年をお迎えください。

多数派の生き方を求めるのは悪いこと?「社会はリベラルに運営〜」記事への雑感②

 前回の記事の続きの話題を書いてみたいと思う。下記の記事を読んでの雑感だ。

gendai.ismedia.jp

 

 この記事の、5ページ目、6ページ目の内容にも目が止まった。

また、大多数の人にとっては、信頼できるパートナーと恋愛したのちに結婚をして、子どもをつくるほうが、そうでないよりも幸福になりやすいのだ。

 

「人生にとって恋愛とは大切なものである」「結婚したほうが幸福になりやすい」という主張にも、女性や性的少数者を抑圧して男性や異性愛者にとって都合のいい社会を維持するための家父長制的なロマンチック・ラブ・イデオロギーである、といった批判がなされてしまうのだ。

これらの批判は、必ずしも的外れなものではないかもしれない。そうした議論が少数派の人々にとって抑圧的なものになってしまう事態は避けるべきだろう。しかし、大多数の人にとっては、常識的な幸福論を参考にした生き方をするほうが、結局のところは幸福になりやすい。

 ここに関しては私も前から同じことを思っていた。

 私自身、さまざまなところで「マイノリティ」要素を感じることもあり、世間が求める「普通」を求められることが辛いときもあったにせよ、そんな私でも、

「でも、大多数の人にとっては、いわゆる『普通』に生きることで最大公約数的な幸せが手に入るのでは」

「『普通にしたくてもできない』人に『普通じゃなくてもいいんだよ』『普通へのこだわりを捨てようよ』と言われても、そうじゃない感が強い」

ということは感じていた。きっと、同じように考えている人も多いのではないかと思う。

 もちろん、大多数の人の傾向がそうであるからといって、個別の人の人生においてどのような生き方が本人にとって望ましいかは分からない。そして、どのような生き方が望ましいか望ましくないかに関わらず、その人生を引き受けて生きていかなければいけない場面もある。それを言いたくない、悪者になりたくない人が「普通を目指すことから降りても良いんだよ」と主張しているのではないか……? と感じる場面はたびたびある。

 確かに、ヒトの感情も電気信号の一種ではあるので、何らかのトレーニングや認知行動療法的なものを使うことで、本能として求めてしまう欲求を別方向に向けることは可能かもしれない。そういった手法が広まることで幸せになれる人も一定数いるとは思う。

 ただ、「今の人生が孤独で寂しいので、ひとりでいても寂しくないよう認知を変化させたい」というモチベーションを持つ人はそもそもあまりいないだろう。今の人生が寂しいと思う人は「認知を変化させたい」ではなく「恋人や友達を作りたい」という欲求を持つことが「普通」だろう。

 

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 また、私は先日、下記のブックマークコメントにも書いたが、
 近年はもはや一周回って「モテなくて苦しいのなら、男らしさから降りよう」ではなく「モテなくて苦しいのなら、モテる男になるよう努力しよう」「努力の方向性を見直そう」というメッセージを増やしたほうが良いのでは、ということも感じている。

b.hatena.ne.jp

 

 そして、そのような「モテる」ことを目指す人が、「恋愛脳w」などと揶揄されることがなくなれば良いな、と思っている。

 

 

 ちなみに、この「普通のことに縛られるほうが幸せ」ということに関しては、下記の本にも似たような回答があった。

 こちらの「お悩み19」にも同じような話が載っていたので、興味を持った人はぜひ読んでみることをおすすめしたい。

 Webサイトのほうの、ラブホの上野さんの人生相談のページにも似たような相談が載っているが、こちらの回答は、本の中での回答とは少し異なるものになっている。読み比べてみても面白いのではないかと思う。

ueno.link

 

ヒトの権利に重きを置くのは自明なこと? 「社会はリベラルに運営〜」記事への雑感①

 ──12月3日。とうとうこの日がやってきた。

 ベンジャミンの、初の著書の発売日だ。

 

 彼は今でこそはてなブログで有名になり、私もはてなブックマークでそこそこ知られるようになったようだが、私たちの出会いは2008年、大学の文芸サークルだった。

 彼は学生時代から小説が飛び抜けて上手かったので、小説ではなく評論の本で商業出版デビューというのは少々意外な気はしたが、ベンジャミンのブログ「動物的道徳日記」も、外部メディアの記事もどれもSNSでたびたび話題になっていたので、評論でのデビューというのも不思議ではなかった。

 

 書籍の発売のタイミングで発表された、こちらの記事も読んでみた。

gendai.ismedia.jp

 

 私がすでにブックマークのコメントで書いていることは割愛するが、書ききれなかったことや、コメント欄を読んで思ったことなど書いてみたいと思う。(長くなったので複数回に分けます)

b.hatena.ne.jp

 

 まず興味深いと思ったのは、4ページ目のこのくだりだ。

功利主義に基づく規範論はじつにリベラルなものであり、左翼的で反差別的なものとなる。たとえば、同じ金額を寄付することで「一人の同国人」の生命を救える団体と「二人の外国人」の生命を救える団体があるなら、後者の団体に寄付するべきだということになる。

さらに、同じ金額で「100匹のネコ」を救える団体もあるなら、そちらのほうに寄付するべきかもしれない。相手の国籍や人種や性別によって道徳的に配慮するかしないかを変えるのが間違っているのと同じように、相手の生物種によって道徳的に配慮するかしないかを変えるのも間違っているからだ。

 似たことは私も以前からたびたび考えており、SDGsが叫ばれるようになった昨今、より一層考えるようになったテーマでもあったのでこの文章は目を惹いた。

 

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 昨今、「人権」について声高に主張する人々が目立ってきており、それはとても喜ばしい風潮だと思ってはいるが、その一方で「ヒトではないものの存在の権利」については蔑ろにされたり、一段と低く見られがちであるかのような状況が気になっていた。

 記事では動物の例が挙げられているが、動物に限らず、植物や自然環境、そのほか法律上は「人」とは見做されていない胎児や、まだ見ぬこれから生まれてくる人たち、すでにこの世を去った人たちなどの存在についても、もっと考えられても良いのでは……という思いがずっとある。

 もちろん、我々は生きているヒトである以上、生きているヒトの権利を優先して考えがちになることは致し方ないと思う。ヒトの権利と、ヒト以外の権利が衝突した場合に、ヒトの権利を優先する考えが支持を集めやすいのはなんらおかしなことではないとは、思う。

 でも、あまりにもその考えが強い意見ばかり見ているとそれはそれで疑問が湧いてくる。

 生きているヒトがそんなに偉いの? 生きているヒトが、ほかの存在よりも優先されることってそんなに自明なことなんですかね? ヒトがなまじ言葉を話せるからって傲慢になってないですかね? と時々、自分にも他人にも大声で呼びかけたくなる。

「そもそも生きているヒト同士でもいろんな権利が衝突している中、それ以外の存在のことまで考えてられないよ!」と言いたくなる現状もわかる。でも、そんな中だからこそ時々は、ふだんは自明のものと思いがちなことについて、一度立ち止まってみたいな、と思う。

 

お店もお客様も、みんなにとって良くあるために

 ※この記事は、はてなブックマーク Advent Calendar 2021の記事として書きました。
 書く内容を当初の予告から少し変えました。
 執筆者、まだまだ募集中です! はてブユーザーの皆さんはぜひ参加してみてね。

 

 私がSNS上でしないよう気をつけていることとして、「店へのクレームを、店舗が特定できるカタチで投稿しない」ということがある。

「あのお店の××店の対応がひどかった」といった投稿は時々流れてはくるものの、その真偽も不明な以上むやみに拡散に関与したくないので、その投稿を直接「いいね」することも最近は控えることが多い。(店舗が特定できないそのブランド全体についての意見や、なんらかのカタチで事実関係が裏付けられているものはこの限りではないけれど)

 私が、特定の店の対応に関して不愉快な思いをしたときは、直接その場で言うこともあるが、「本社のお問い合わせフォームから意見を送る」ことが多い。そのようにしている理由はいくつかある。

  • 店内にあるお客様アンケートに書いた場合、店員がもみ消すことによって改善に繋がらない場合がある。
  • 電話だと相手の時間を奪うことになってしまう。電話や対面と違い、メールのほうがこちらも冷静になれるし、どのような内容を送ったのか、証拠も残るから大きなトラブルにはなりにくい。
  • 明らかにクレームとして伝えたいことは、ほかのお客様に見せる必要はないので、レビューよりもお問い合わせフォームのほうが適切だと考えている。

という理由からだ。

(ちなみに、返信の有無を選べるタイプのお問い合わせフォームでは、「返信不要」にしている事が多い。先方に余計な負担をかけたくないからだ)

 

 ただ、そうはいっても私自身、厳しい指摘をすることそのものはあまり得意ではない。指摘の際は言葉選びなどは自分なりに気をつけてはいるものの、それでも少なからず罪悪感はある。また、友人同士だとそこから相手が怒りケンカに発展するケースもあれば、逆に「あの、その際は本当に、本当にごめんなさい……」と大げさに謝られてしまうこともあり、それはそれで恐縮してしまう。

 

 どうしたものだろうか、と思っていたある日、はてなブックマークでこんな投稿が話題になっているのを見つけた。

togetter.com

b.hatena.ne.jp

 

 そうだ、問題点についての指摘も大事だけれど、「店員さんのこの対応がよかった」「このお店の料理はいつも美味しくて嬉しい」など、そういったポジティブな声を伝えることも大切なことだ。

 そもそもひとは、そのお店の料理が美味しかったり、ボリュームがあったり、接客が良かったりするからそこに何度も足を運んでいるのだろうけど、つい「このお店なんだから、いつもそのクオリティなのは当たり前」と思いがちになってしまう。

 そして思い返せば、コロナ禍で、その「当たり前」が当たり前ではないということもたびたび感じてきた。いつの間にか潰れていたり、食材の入手が困難なためかメニューとは一部違う食材に変更されていたり、人手不足なのか少人数の店員さんが慌ただしく働いていたり……そういう場面を目にしたのは、一度や二度ではなかった。

 もちろん、毎日のように本社のお問い合わせフォームに「今日の接客も良かったです」「今日のランチも最高でした」なんてメッセージを送る必要はないと思うが、レビューやSNSには「良かった感想」は定期的に書いていきたい(よく行く店舗をSNSで書くことは、防犯面として少々難しい部分もあるけれども)。

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 クリスマスやバレンタインや父の日、母の日、敬老の日などのように「お世話になっている店や企業に感謝を伝える日」のようなものがあっても良いのではないか、ということもふと思った。そういう日がなくっても、新年にお年賀の挨拶としてそういったメッセージを送ってみてもいいだろうし、自分の誕生日に「これまで自分を支えてくれたものに感謝をする日」という決意をしても良いのではないかと思った。

 この投稿を読んでからは、私は何らかのクレームを送る際も、そのぶん別の店員さんの良かった対応や、その店の良いところを丁寧に書いて、褒めるようにしている。

 特に良い対応をしてもらった場合も、そうでない「いつもどおり」の場合も、それを「当たり前」と思わず、折を見て感謝の声を伝えていきたい。

 

 アドベントカレンダー、明日の担当は高橋かずひろさんです。お楽しみに!

 

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今週のお題「あったか~い」