これからも君と話をしよう

一度はここから離れたけれど、やっぱりいろんな話がしたい。

被害と加害と、原発と(福島旅行1日目の後半)

 突然ですが、私、合唱曲が大好きなんです。

 今年はコロナで中止になってしまいましたが、小中高の全国規模の合唱コンクールNHK全国学校音楽コンクール」(通称「Nコン」)も大好きで、地方の県大会なども都合がついたら遠征して聴きに行くこともあるくらい。

 

 じつは、今回訪れた福島県「合唱王国」と言われるくらい合唱が盛んなところ。

 特に郡山エリアが強いようです。

 そんな福島では、震災後にこんな合唱曲が作られたりもしていました。

www.youtube.com

 これは、南相馬市の中学校の生徒さんたちが作詞し、先生が作曲したという曲。

 原発事故で避難を余儀なくされ、離ればなれになった友人たちへの想いや、故郷での再会の決意が歌われています。

 もともと大好きな曲だけど、福島旅行で聴くとよりいっそう沁みます……!

 

伝承館に入ろう

 さて、双葉駅からレンタル自転車に乗り、今年できたばかりの施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」に到着した私たち。

 整理券をもらい、YouTubeで音楽を聴きつつ待っていたら入館の順番が回ってきました。

 

 伝承館のスタッフさんのユニフォームは、緑と白を基調としたアロハシャツのようなもの。

 シャツの裾には「Honeys」のロゴが。

「ハニーズってあの、若い女性御用達のプチプラファッションブランド? なぜ?」と思っていましたが、のちに調べたところ、ハニーズの本社はいわき市なので地元企業によるものだったのですね。勉強になりました。

news.yahoo.co.jp

 

 チケットを買って入館すると、まず、短いビデオの上映を観ることになります。

 そしてビデオを終わったあとに、展示がある部屋に移動。螺旋状になったスロープを上っていきます。

「こういう構造になっているのは、原発のメタファーかも」と友人は言います。

 壁には、原発をめぐる年表が掲示されています。

「営業(えいぎょう)」「経済(けいざい)」など、随分簡単な漢字にまでふりがなが振ってあるのが気になりました。子どもや外国人が来ることも想定しているんでしょうね。

 

  館内は撮影禁止なので写真は撮れませんでしたが、映像コンテンツが多く、これらをじっくり観るとなると数時間かかりそうなボリュームでした。

「コンクリートごと流されたポスト」の展示のような、震災や原発事故に直接関連しそうなものもありましたが、そういうものだけではなく「2010年の時刻表」だとか「震災前後のツイートの増加数」なんてものが貼ってあったりも。

 ちなみに震災前は、ツイートは1日あたり1,800万件だったのが、震災当日は3,300万件、そして震災後の1週間は平均2,500万件のツイートがなされていたようです。

www.biglobe.co.jp

 また、原子力緊急事態宣言とか「防塵マスク」の展示を見るとついコロナ禍の現在と重ね合わせてしまうところもあります。(恥ずかしながら、コロナ以外での「緊急事態宣言」があったことを知らなかったよ)

 また、この伝承館はタッチパネルも多く、タッチパネルに触る際に使うビニール手袋が用意されていたり、あちこちを消毒して回るスタッフの姿も印象的ではありました。

 ただその一方で、放射能の除染という課題を前にしてタッチパネルのビニール手袋やアルコール消毒を気にしているスタッフの様子には、どうにもちぐはぐなものを感じてしまう部分も。うむむ。

 

 個人的にいちばん目を惹かれた展示は、地域の小学校(楢葉北小学校)で合唱の練習に使っていたというCDが展示されていたこと。Nコンの2009年の課題曲でもある「夢の太陽」をダビングしたと思われるCD-Rや、Nコン課題曲のCDが展示してありました。

 皮肉にも、2009年は私にとっても災害のような大きな事件が起こった年で、ふさぎ込んでいるときはNコンの全国大会の演奏を録画したものを部屋で流し続けたりもしていたので「夢の太陽」は私にとっても「回復、励まし」のイメージが強い曲です。

www.youtube.com

 

 また、伝承館の最後のほうの展示パネルには、「子どもに外遊びをさせること」についての意識調査のパネルや、肥満・体力のない子が増えたことについての問題提起のパネルもありました。

 震災から3年目と9年目の調査結果が掲示されていました(なぜこの2種類なんだろう)。詳しいデータまでメモしていなかったのでうろ覚えですが、震災から3年目では外遊びをさせないという親は多かったものの、9年目ではだいぶ減っていました。除染作業が進んだことと放射能汚染への危機感が薄まったこと、きっとどちらもあるんでしょうね。

 ただ違和感があったのは、「子どもを外で遊ばせなくなったことにより、肥満の子・体力のない子が増えた」と言いたげなデータの出し方だったこと。

 そこから「子どもにもっと外遊びをさせよう」という結論を導くことは簡単かもしれませんが、そもそも誰の、何のせいで外遊びを躊躇う人が出てきていると思っているのか……ということを考えると、モヤっとするものがありました。

 

 また、この伝承館では、語り部による講話も直接聴くことができます。

www.asahi.com

 ただ、語り部に対し、「国や東電の批判はしないで欲しい」という旨の通達もあったようで、「表現の自由の侵害だ」と批判もされていました。

 実際はどのような感じなんだろう……と思っていたものの、講話については時間が合わず、聴くことはできませんでした。講話を聴きたい場合は時間に気をつけたほうが良いかも。

 

 また、私はあまり意識していませんでしたが、この館内で流されているインタビューの動画については、「話が途中でカットされて繋ぎ合わされているように思えたものも、いくつもあった」という感想も聴きました。

 震災や原発事故の「伝承」を謳っていながらも、都合の悪いことには触れずにいる。そのような印象が拭えない施設ではありました。

 

 伝承館、売店スペースでおみやげも買いました。

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 防災手ぬぐい、クリアファイル、そして双葉郡ゆるキャラのキーホルダーのガチャポンをしました。こういうの好き。

 そんな、伝承館訪問記でした。続きまた次回。

文学と政治の旅、私たちは福島へと向かう(1日目の前半)

 新型コロナウイルスが話題のここ半年だけど、その影に隠れて忘れられがちなものもたくさんあるなぁ……。

 そんなことを考えた、1泊2日でした。

 

 9月26日(土)〜9月27日(日)にかけて、福島県浜通りエリアに行ってきました!

 一緒に行ったのは文学研究者の友人。というか彼が本業の調査も兼ねて福島県に行くことになり、そのタイミングで私にも声を掛けてくれたので一緒に行く運びとなりました。

旅は序章から面白い、東京駅〜いわき駅

 26日朝8時、東京駅から高速バスに乗ります。

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高速バス乗り場にも消毒スプレーがあって驚く

 そしてバスに揺られること3時間、いわき駅に到着!

「わぁ、地方都市だー! 東横インがある!」とかはしゃいでいたら、そこにテンション上がるのかと友人から突っ込みが。

 電車に乗り換えるまで1時間ほどあるので、そのあいだにお昼を食べることにしました。

 駅に併設されているお土産屋&食事処は、なんとビルごと閉店していた!ので、隣の駅ビルへ。

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 友人はかんぱち刺身定食、私はかつおズケ丼を食べます。
 
 とろけるくらい美味しい……!

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 なぜか「初夏限定メニュー」なのに頼めましたけどね。もう9月末なのに!(笑)

 

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懐かしくて異次元、いわき駅〜双葉駅

 それから駅ビルの中のスーパーに寄り、JR常磐線に1時間ほど乗ります。

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 車窓を眺めたり、友人とおしゃべりしたり、ポケモンGOをしながら過ごします。

 電車の中から田んぼの見える風景、好きなんですよね。地元の佐賀県を思い出します。「地方都市もいいけど、田んぼが見える景色もふるさとっぽくていい……!」と、ここでも私は大はしゃぎ。

 

 でも、ときどきこういうものが出てきて、3.11の重みを目の当たりにさせられたりもしました。

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 この黒い袋は、除染廃棄物

 

 そのほか、痩せ細った木がポツンと一本だけ残っているような風景も印象的でした。

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 木は、塩水を浴びてしまうと細ってしまうんだとか。津波の痕跡を感じました。

 

 少し明るめな話に戻すと、こういうものも見つけました。

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 広野は法人税ゼロ特区になっている関係で、こういう新興企業が入っているんだとか……。

 

 あと、ポケモンGOも、けっこう発見がありました。

 たとえば富岡駅は、富岡駅の跡地も現在の富岡駅も、両方ともそれぞれ別のポケストップになっていること。

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 一見なんの変哲も無いセブンイレブンポケストップがあったけれど、もうその店舗は存在していないということ。

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 そして、今年になってから営業再開した双葉駅には、まだポケストップができていなかったこと、などなど……。

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駅の名は双葉、自転車飛ばしてあの場所へ

 双葉駅は、今年の3月に営業再開したばかり。リニューアルしたての新しい駅です。

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 双葉駅にはシェアサイクルがあり、100円玉で自転車が借りられます(使い終わったら100円は返却されます)。

 

 この自転車に乗って、私たちは、オープンしたばかりの施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」を目指します。

 自転車に乗るの、どのくらいぶりだろう。実家にあったママチャリに似ていて、まるで高校時代に戻ったような、ちょっぴり懐かしい気分にもなりました。

 自転車気持ちいい……と思ったのも束の間、周りの景色に衝撃を受けました。

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 この時計は現在時刻を指している訳ではないです。地震が起こった時間でもないし、原発事故の時間とも違う。なぜこの時間で止まっているのだろう。


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 こういう、放射線量を計測している機械も、まちのあちこちにあります。

 

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 まだ再生していない、壊れたままの街並み。車はときどき通るけれど、歩いてる人はだれ一人いないまち。なんだか現実感がありませんでした。

 そういえばこの日は、菅義偉総理が福島県を訪問されていた日でもあります。私たちと割と近いタイミングで伝承館を訪れている模様。

www.kantei.go.jp

 

「総理大臣が訪問した施設を目指し、大災害で壊れたまちの中を震災文学の研究者と政治家の娘が自転車で駆け抜ける」ってまるでアニメーション映画のワンシーンみたいだなぁ……少年少女なら画になりそうだけど私たちは29と31だ、なんてことを考えたりしているうちに伝承館に着きました。だいたい10分ちょっとで着きます。

 

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 菅総理はもう去った後のようでしたが、並んでいる人の多さに驚きました!

 

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 整理券ももらいましたよ。

 入館時間まで時間があったので、少し周辺を散策しました。

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 木の右に見える、小型犬みたいなもの。何だろう、犬かな? と思いましたが、どうやら芝の手入れをするロボットのようでした。

 

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 あと、小さなカエルがいました。かわいい🐸

 

 そんなことをしているうちに入館時間が近づいてきたので、館内へ。

 

 

 さて、伝承館の中にはどのようなものがあったのか。どういう感想を抱いたのか。それらについては、また次回。

 

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君の名は。

君の名は。

  • 発売日: 2017/07/26
  • メディア: Prime Video
 

 

iPhone6sのバッテリーを自分で交換してみたら、一度失敗した

 数ヶ月前だったと思います。Facebookで友人のどなたかが、iPhoneの電池パック交換を自分で行ったことについて書いていました。

「自分でできるものなんだ、私もやってみたいな……!」と思い、私も挑戦してみることに。

 

 私が今持ってるiPhone6s、中古で買ったのでバッテリーの持ちがとても悪く、屋外ではモバイルバッテリーなしでは使い物にならないレベルで、すぐに電池が減っていました。

 まぁ、このiPhone電子書籍や音楽を楽しむためのサブ端末として使っており、普段使い用のスマホは別に持っていますし、コロナの影響で外出が減ってからは電池の減りが早くてもあまり困らないんですが、こういうときでないとなかなか挑戦しないよなぁ……と思ってやってみることにしました。

 

 自分での交換方法をざっと調べてみたところ、「市販のキットをAmazonで購入し、YouTubeに上がってる解説動画を観ながら行う」というやり方で行っている方が多いようです。私もAmazonで買ってみました。

 

 Amazonで交換用キットを買ったら不足している部品があったため、返品交換を申し出たり新しいものを送ってもらったりしたところ、思ったよりもやってみるのが遅くなってしまいました。

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 私が買ってみたのは、この商品。

 

 この方の動画を参考にしました。

www.youtube.com

 

 文字での説明が読みたいときは、こちらのブログも参考にしました。

sim-chao.com

 

 この動画やブログ記事で言われていることがだいたい全てで、私が改めて解説を書く必要はないのですが、せっかく初めて自力で交換を試したので、私ならではの視点としていくつかの注意点と感想でも書いておこうと思います。

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ネジを無くさないようにしよう

 iPhoneに使われているネジ、かなり小さい!

 そして、部分ごとに使われているネジの形が微妙に異なります。

 私は横着して、ハンカチを敷いた上に並べながら分解していましたがあまりおすすめしません。上記で紹介した動画やブログの方は、トレイに入れたり両面テープの上に載せたりしていましたが、そのように、どの部分のネジか分かるようにしたほうがいいです。

 小さいお子様やペットがいる方は、かれらとは別の部屋で作業をしたほうが良いと思います。

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両面テープを抜き取る際は慎重に

 両面テープといえば。iPhoneのバッテリーって、粘着力の強い両面テープで貼り付けられているんですよね。これをピンセットでくるくる巻き取って剥いでいく工程がありますが、ここも気をつけたほうが良いです。

 ドライヤーであっためてから剥がしていきますが、ここは結構じっくり行ったほうが良い工程です。ちょっと温めたくらいでは剥がれにくいので、温風をこまめに繰り返して、ゆっくりじっくり、テープを巻き取っていきましょう。途中でテープがちぎれると結構めんどくさいです。バッテリーを折り曲げながらテープを剥いでいくことになるので……。

 ただ、テープを慎重に剥いでいく工程も、コツを掴んでいくとなかなか面白い作業でした。

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これは、新たなバッテリーに両面テープを貼り付けたときの写真

電源がつかなくなっても、慌てずに

 バッテリーを交換して、ネジも締め直してさあ再起動!

 

……あれっ、電源がつかない。それどころか端末がなんだか熱い……!

 

 もしかして壊してしまったかも、修理代いくらするのかな……と一瞬焦り落ち込んだものの、とりあえずもう一度やり直してみよう、と思い、もう一度慎重にネジを外しました。

 すると、ネジを間違えてきっちり噛み合っていないまま締めていた部分があったことに気づきました。

 もう一度そこを外し直し、丁寧に締め直した結果、iPhoneは無事に再起動!

 この件に限らず、私は何かの作業の終わりが見えてくると、つい気を抜いてさっさと仕上げたくなる癖があるのですが、今回のケースはその癖が悪く作用してしまったようです……。

 バッテリー交換後、さっさとネジを締め直して生まれ変わったiPhoneを使いたくなってくるけれど、そこはグッと堪えて、じっくり丁寧にネジを締めていくべきでした。

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写真を撮ると面白いかも

 iPhoneの中を分解して見てみる機会って、なかなかないと思います。ブログに載せるつもりだったというのもありましたが、写真を撮ってみたのは正解でした。

 私は普段の生活の中で、こういうメカニックなものを撮る機会はあまりないので、写真の勉強にもなったような気もします(?)。

 これらの写真を撮るにあたっては、久々に単焦点レンズを使いました。

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 なかなか終わりが見えないコロナ禍ではありますが、「普段できないこと」をやってみるいい機会にもなるのかなと思います。

 iPhoneのバッテリー交換、家で手軽にできる、なかなか面白い体験でした。

 

 あ、交換したあとの古いバッテリーは、自治体の指定に従って処分してくださいね。

 私は、ビックカメラの中にある、バッテリー回収ボックスに持って行きました。

 

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この本がすごい!2020年上半期 ノンフィクション編

 2020年上半期はたくさんたくさん本を読みました。小説・漫画・詩集など「フィクション寄り」の本で面白かったものについては先日ブログを書いたので、今回はそれ以外の「ノンフィクション寄り」の書籍について紹介したいと思います。

 いつもはだいたい10冊紹介することが多いんですが、今回は20冊紹介しようと思います。順位はあまり厳密ではなく、けっこう適当につけました。ずいぶん前に買って積読していたり、読み途中だったものを読了したものも多数あります。

20位 行動経済学まんが ヘンテコノミクス 

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

  この本を知ったのは、2018年のこのツイート。

  児童書の単行本のような装丁で、絵柄も「ドラえもん」を彷彿とさせる懐かしい感じになっており、面白く読めました。大人から子どもまで楽しめる1冊。

 

19位 サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ 

  この本を知ったのは、2018年のこのまとめ。

togetter.com

 hontoでもAmazonでも品切れしており、横浜みなとみらいの丸善に行って購入した覚えがあります。この本、冗長なエピソードはなく、スッキリしていて読みやすかったです。この本を読んでより一層サイゼリヤが好きになりましたし、店に行ったときも「なるほど、この工夫は面白いな」と思えることが増えました。

 

18位 「逃げ恥」にみる結婚の経済学

  この本もずいぶん前に買ったもの。2017年、本書の発売記念のトークイベントがあったので購入してみました。経済学の観点からも、結婚や性愛、ジェンダーの観点からもなかなか興味深い1冊。事実婚の歴史や、ライフスタイルに応じた税金や年金額の違いなど書かれており、パートナーシップや就業スタイルについて一考させられます。

 

17位 「おしどり夫婦」ではない鳥たち 

「おしどり夫婦」ではない鳥たち (岩波科学ライブラリー)

「おしどり夫婦」ではない鳥たち (岩波科学ライブラリー)

  • 作者:濱尾 章二
  • 発売日: 2018/08/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  この本を知ったのもネットの記事か何かだった気がします。このレーベルの本を読むのは初めて。平易な書き口で面白かったです。

 日本人の研究を多く引用しているという点も、個人的には好感度が高いです。学術的なポイントもしっかり押さえられています。鳥の生き方はシンプルなようで、意外といろんな戦略を行って子孫を残していることがわかって面白かったです。鳥は雄雌どちらの寿命が長いかの話は意外でした。

 人間の世界の論理の話はあまり持ち込まれず、あくまでも、鳥の特性の話として振り切っているのも良かったです。都会の鳥と田舎の鳥の違いはもっと知ってみたいなと思いました。今後の研究に期待。

 

16位 「グズ病」が完全に治る本 

  この本を知ったのは8年くらい前だったような気がします。古本で見つけて購入し長年積読していたものの、ふと思い立って読みました。先延ばし癖を改めるための考え方や、行動のヒントになる内容がたくさん載っています。テクニックやライフハックというより、「考え方」についての本です。

 

15位 改訂版 著作権とは何か 文化と創造のゆくえ 

  hontoのセールで安くなっていたので購入。偶然にも、この本の読了後にちょうど、NHK「みんなのうた」で流れている曲がスピッツ「愛のことば」に酷似しているというニュースが話題になっていてタイムリーでした。著作権がどのような経緯を経て成立していったかというエピソードや、シェイクスピアの作品の成立のくだりが印象的でした。

 私は日本での現行の著作権制度については少々懐疑的な部分もあるのですが、「著作権」の概念は社会実験のひとつと考えることによって、著作権のあれこれも少し腑に落ちたような気もしました。

 

14位 加害者家族

加害者家族 (幻冬舎新書 す 4-2)

加害者家族 (幻冬舎新書 す 4-2)

  • 作者:鈴木 伸元
  • 発売日: 2010/11/27
  • メディア: 新書
 

  これも長い間積読していた本。さまざまな事件の「加害者家族」についてのエピソードが紹介されています。知らない事件もあれば、有名な凶悪事件もありなかなか衝撃的な1冊でした。加害者の家族はそうやって身を潜めていたのか……。

 重大事件の際、母親は子どもを最後まで見捨てないケースが多いというのは驚きました。少年犯罪の、子どもが加害者になる特徴やサインについても参考になります。

 他校の生徒などお互いをあまり知らない集団のほうが暴行がエスカレートしやすく重大事件になりやすい……という研究には驚きましたが、言われてみれば納得感のある結果だな、とも思いました。

 

13位 人脈なんてクソだ。 変化の時代の生存戦略

  オンライン読書会が行われることをきっかけに読みました。GOの三浦さん、Twitterでよく投稿を見ていて前から気になっていた方でもあったので。

 博報堂近くの書店にて購入(三浦さんは博報堂出身ということもあってか、本が目立つ位置に平積みで置いてありました)。

 まず5章を読み、それから1章から読み直しました。三浦さんの持つ熱量やアツさが随所から伝わってきます。ポリコレにも配慮しているような記述も多く、それを「面倒なこと」のようには扱わず、肯定的に捉えているのも好感が持てます。働き方についての考え方も共感。

 炎上についての考え方は、私とは異なる部分もありつつ、「ある種の思想や一貫性のある主張は議論のきっかけになるけれど、空っぽだとただの炎上になる」という部分は共感しました。私が尊敬する友人とも近い部分を感じ、読みながらとても強く頷きました。

 

12位 友達の数は何人? ダンバー数とつながりの進化倫理学 

  これも知ったのは2016〜17年頃のネットの記事だったと思います。Amazonほしい物リストに入れていたら、友人が買って送ってくれました。コミュニティやパートナーシップ、動物の生存戦略など、「コミュニケーション」にまつわる、20章から成るエッセイ集です。

「生き物の不思議」的な観点からも、人類史や「ヒトの脳の仕組み」や、社会学的なものとしても興味深い1冊。

 

11位 いちばんやさしい新しいSEOの教本

  今年1月に転職した際、SEOについて勉強しようと思い、参考になりそうな本を大型書店に探しに行って購入した1冊。SEOの専門家もおすすめしているだけあり、具体的なシチュエーションや段階ごとに丁寧な説明が書いてあり、勉強になります。

 どちらかというと、個人より法人向けの内容になるかなと思います。「ブログで稼ぎたいから、SEOを意識した記事を書けるようになりたい」という方よりも「企業のWebマーケティングの部署配属になったので、SEOについて勉強したい」という方が読むといいのかなと思いました。

 

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10位 図解 ワイン一年生

図解 ワイン一年生

図解 ワイン一年生

 

 数年前、書店で見かけて絵柄の可愛さと分かりやすさに惹かれて手に取った1冊。ワインの特徴を擬人化して、ゆるいタッチで漫画チックに描いて解説しています。

 ネットスラングなども使われていて、オタク向けっぽい要素もありますが、そうでない人でも楽しめるかと思います。

 国や土地ごとのワインの特徴の違いなどは、読んでいてとてもワクワクします。

 続編も出ているみたいです。こちらも読んでみようかな。 

図解 ワイン一年生 2時間目 チーズの授業

図解 ワイン一年生 2時間目 チーズの授業

 

 

9位 なんで僕に聞くんだろう。

なんで僕に聞くんだろう。 (幻冬舎単行本)

なんで僕に聞くんだろう。 (幻冬舎単行本)

 

  末期ガンを患っている写真家・幡野広志さんのcakesでの人生相談をまとめた書籍。人生相談本って好きでよく読むんです。倫理的にどうだとか内容の正しさ如何より「その人だからこそ」の要素が強く滲み出ているものが好きで、この本は割と好きなタイプの人生相談本でした。

 人生相談は、ちょっと淡々としていたり、突き放しているくらいの距離感の回答が好きです。本人に同化したり寄り添うのではなく、徹底して「他人の立場」から別の目線を提供してくれるスタイルのものが好きです。

 幡野さんのこの連載は、文章の運びが結構アクロバティックなところがあるのも面白いなと思いますし、一方で、回答文はひらがな多めで、やや距離がありつつもどこかやわらかな雰囲気を醸し出しているようなところも好きです。随所に挟まれている写真からも、プロの仕事を感じさせられます。

 

 8位 THE MODEL

  1月に転職した際、「最近のカスタマーサクセスやインサイドセールスの人はみんなこれを読んでる」と言われてお借りした本。自分でも電子書籍で購入し直しました。

 私がこれまで読んできた営業に関する本は、どちらかというと営業の手法やトーク、メンタリティなどについての本が多めでした。

 このような、法人営業を論理的に分析した本は初めて読みました。転職するまでは知らなかったような、横文字や英語もたくさん。

 私はステージごとのグルーピングがなかなか上手くできず、この本の内容について、自社サービスではどのような位置づけになるかを適切に落とし込むことができていませんでした。このあたり、もうちょっと自分ごととして理解できるようになっておきたかったです。

「戦略を決めて実行スピードを上げること」「スナップショットではなくトレンドを見る」「件数と金額を見る」「仕事はリズムを作ることが大事」などのくだりも参考になりました。

 

7位 人口と日本経済 長寿、イノベーション、経済成長

  数年前に買って積読していた本。タイトル通り、人口と経済成長の関連について、豊富な資料も混じえて丁寧に分析した本です。

 人口減少について悲観論も多く見受けられる中、「経済成長の鍵は人口ではない」という主張もあり、やや難しさもあったものの、希望を感じられる1冊でした。一方で、人口減少は楽観視できない旨のことも書かれてはいました。「最適な人口とは、それ以上に人口が増えると平均的な福祉の水準が逆に下がってしまうような人口の水準」という定義づけも印象的でした。

 後半、文学作品の引用もいくつもあり、人間の営みの奥行きを感じさせられる部分もありました。

 コロナ禍で人が病気になったり、亡くなるニュースを多く目にして落ち込みがちな中、こうした人類史をめぐる本を読むことはなかなか面白い読書体験になった気がします。

 

6位 超すぐやる! 「仕事の処理速度」を上げる"科学的な"方法

 前作の『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』を2016年頃に読んでおり、それがとても良かったので、その続編であるこちらの本も購入しました。

 予定の立て方や意識の巡らせ方、さまざまなライフハックについて、科学的・医学的な見地からわかりやすく書いてあり、安心しながら読むことができます。

 忙しい中での効果的な勉強方法についてのくだりや、予定が入ったらそれを遂行するところまでイメージを持っておくこと、ワーキングメモリを鍛えることなどのくだりが特に印象的でした。イラストもシンプルで良い(あえて言うなら、できない人の表象に男性、できる人の表象に女性が多く使われていることが少し気にはなりましたが)。

 実際に、普段の生活で取り入れやすい実践事例も多々載っているのも、取り入れるハードルが下がりそうで良かったです。睡眠も改善したいと思えました。

 

5位 うしろめたさの人類学 

うしろめたさの人類学

うしろめたさの人類学

  • 作者:松村圭一郎
  • 発売日: 2017/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  2017年に、友人が「今年読んだ中で最も良かった本」と紹介していたので気になっていました。読みかけでしたが、この春に一気に読みました。

 コロナ禍の今の時期に読んだのは正解。特に、後半部の「国家」との繋がりについては今だからこそ染みるものもあります。

 しっかりとフィールドワークの内容でもあるのに、平易な書き方で卑近な事例も豊富で読みやすい。戸籍や名前のエピソードが特に好きです。

 贈与や教育については、思想家の内田樹先生と言ってることが全く同じだ……! と思いましたが、もしかしたら、人類学=レヴィナス、ということで通じる部分があるのかもしれません。

 

4位 発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 

  Twitterで知った借金玉さん。彼の、鋭くも弱者に寄り添う視点を持ったツイートは大好きでよく読んでいました。

 随所に出てくる「やっていきましょう」という呼びかけの心強さ。発達障害だけでなく、うつ病や、コミュニケーションが苦手な人にも有用そうライフハックがたくさん書いてあります。

 薬を服用した感想も、個人差はあるとはいえ分かりやすくて良い。「できない人」に対しても強い理解を感じるし、上から目線で寄り添うのではなく、あくまでも「仲間」として隣にいてくれるような感覚があり励まされた一冊でした。

 医師である、熊代先生(id:p-shirokuma)の解説も丁寧。このように、プロによるお墨付きがある本は安心できます。

 

3位 「小児性愛」という病 それは、愛ではない 

「小児性愛」という病  ―それは愛ではない

「小児性愛」という病 ―それは愛ではない

  • 作者:斉藤 章佳
  • 発売日: 2019/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 『男が痴漢になる理由』『万引き依存症』などの著書も有名な、依存症治療に携わっている斉藤さんの著書。今年の春にhontoで電子版が発売されたので早速読んでみました。

 この本の電子版が出た時期は、ちょうどネットで、小児型ラブドール規制の是非が取り沙汰されるようになっていたということもあり、興味深く読みました。

 胸糞悪く、フラッシュバック注意な内容も多いものの、小児性犯罪について初めて知るデータや事例も多く勉強になります。

 小児性愛児童ポルノに関する研究はまだ十分なデータがないということもあり、量的データに関してはまだ研究は途上なのかなと思いました(研究できるサンプルが少ないくらい、今後事件が起こらなければそれはそれで良いとはいえ)。ただ、質的データの資料として、依存症治療の専門家である著者が書いたこの本は一読の価値はあると思います。やや著者本人の主張が強い部分はありますが、そこを差し引いても本書の資料としての価値は高いかと思われます。

 実子への性虐待とは性質が異なり、再犯率も他の性犯罪よりはるかに高く、1人が1,000件以上加害するケースも多数あり、「小児型ラブドールは抑止よりも再発トリガーになりうる」と加害者側が満場一致で言っていた……というくだりも衝撃的でした。また、男児の被害の多さにも驚きました(加害者は必ずしも同性愛者というわけではなく、女児の代替として加害するケースも多いようです)。

 どちらかというと私はこれまで、ペドフィリアであったとしてもその性的嗜好・志向そのものまで悪とされるべきではない(あくまでも犯罪行為そのもののみ咎められるべき)という立場ではありましたが、本書を読んでからは、これらの嗜好・志向に肯定的なメッセージを発信することも危ういのかもしれない……と考えるようになりました。

 

2位 めちゃカワMAX!! 防犯・防災イラストBOOK

めちゃカワMAX!!防犯・防災イラストBOOK

めちゃカワMAX!!防犯・防災イラストBOOK

  • 発売日: 2019/07/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  近所の書店の児童書コーナーで手に取りました。

 こういうレーベルの、占いやおまじない、心理テスト、コミュニケーションの本は私も小学生の頃に読みましたが、近年は幅広い内容の本が出てるんですね。

 主人公は、魔法の国から日本にやってきた5年生の女の子。日本は安全な国だと言われているけど、悪い人による事件や災害もあるということを知り、それらにはどう対応すればいいのかを学んでいきます。

 イラストも可愛く、クイズやチェックシートもあったりしてとても分かりやすい。小学生女児向けの本ではありますが、それ以外の年齢の方が読んでも役に立つと思います(私も自分用に買いました)。特に、災害での対処法については私も知らなかったことがたくさん。これ、女児向けだけにしておくのは勿体無い。男児向けに書かれたものがあっても良いのではないかと思いました。英語など外国語版があっても良いかもしれません。

 おうち時間のあいだに、防犯や防災について学んでみるのも良いのではないでしょうか。

 

1位 こども六法 

こども六法

こども六法

 

 ようやくこういう本が出たか。こういうの、小学生の時に読みたかった……!

 この本を書店で見かけて知ったときはとても興奮しました。

 小学生の頃、友達関係のトラブルを親に相談したとき、法的にはどのような扱いになるのかという話が出てきて感動したのを今でも覚えています。その頃からテレビの法律相談番組も観るようになり、将来は法律を使って人の悩みを解決していく仕事をするのもいいかも……と当時は思いました(結局、法学部に進学するようなことはありませんでしたが。笑)。

 この本はまさに、子ども向けに書かれた法律の本。とっても読みやすいし、イラストもちょっぴりシュールで可愛い。法律は全国民に関わってくることなのに、アクセシビリティが良くないことは私もずっと問題視していたので、私も法律の勉強をしていたらこういう仕事がしてみたかったです。

 それにしても、著者の経歴がすごい。研究者で写真家で俳優で社長。どれも私も興味のあるお仕事だ……!

 

 ……そんなわけで、たくさんの本を読んだ2020年上半期。

 これから連休も始まりますが、この夏もたくさんの本が読めたらいいなと思います。

 

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今週のお題「2020年上半期」

「空想都市」に行ってきた

 小学生の頃から地図を眺めることが大好きだった私。幼少期に引っ越しを繰り返していたこともあり、地理は自分にとって身近な学問でした。大学も地理学専攻に進学。卒論は「アニメ聖地の観光地化」について書きました。

 卒業してからも、地理や地図に関するいろんな出会いもありました。(というか卒業以降の方が多いかも?)
 2013年には、美大卒の友人をきっかけに、空想地図作家の「地理人」さんを紹介してもらいました。2014年からは「名古屋スリバチ学会」に参加。それ以降も、空想空港の地図を描く人やまち歩きのライターさんなど、さまざまな人たちとの出会いや交流がありました。

 

 そして先週末の7月11日(土)、「空想調査員が見た、空想都市」イベントに行ってきました!

artforthought.jp

 これはどういうものかというと、「空想地図作家」の地理人こと今和泉隆行さんが作成している「中村市(なごむるし)」の地図や、それに関連した製作物の展覧会です(説明が難しい……!)。

 7月1日から開催されていて、7月11日が最終日でした。この日はトークイベントも行われるとのことだったので、道路や都市計画に詳しい友人と一緒に行ってきました!

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 一見すると、どこにでもありそうな地図と路線図。でもこれ、どっちも現実には存在しないものなんです!

 

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架空の地図

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架空の路線図

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架空のトレインチャンネル。アナウンスも流れていました

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架空の鉄道

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架空のコンビニやチェーン店
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架空の包装紙

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架空のゴミ袋、レジ袋
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架空の落し物

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架空の賃貸物件

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架空のチラシ類

  ほかにも、架空の「店内BGM」や、架空のSNS投稿などの展示もありました。どれも作り込みがすごくって、一見、架空のものだとは信じられないくらいリアリティがありました。

 これらのコンテンツは地理人さんのほか、いろいろなデザイナーやクリエイターさんたちが「空想調査員」として制作した作品だそうです。

 子どもの頃から空想地図を作っている地理人さん。地図や街づくりを進めていくにあたり、過去に描いたものと整合性が取れなくなってきた部分は「調査が間違っていたようです。こちらが正しい、最新の情報です」という具合に空想地図を描き換え、アップデートしているとのこと。

 

 この展示はもう終了してしまいましたが、動画もあるようなので、興味がある方・行けなかった方は見てみてください。

 

 

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空想都市展の感想

演劇や小説みたい!

 今回、「地図」への関心として観に来た展示でしたが、観ている最中、まるでなにかの小説を読んだり、演劇を観たような没入感がありました。

 架空のチラシや賃貸情報を眺めたり、電車内アナウンスなどを聴いていると、なんだか泣けてくる。誰かの生活の気配を感じる。そこには誰もいないはずなのに。

 

 いないはずの人や場所をこんなにも想起させる芸術作品って、なかなかないのではないでしょうか。こんなにも「行ってみたくなった二次元作品」は初めてかもしれません。
 私もここで中村市の世界の住人になりきって、地図を指差し「私、昔このあたりに住んでたよ」とか思わず言ってしまいそうになりました。言わなかったけど……w
 でも、もし今後同じような展示が行われるなら、「架空の住人」が出てくるような寸劇やショートムービーなどがあっても面白いんじゃないか、とは思いました。

 

ほかに、こんなものも見てみたい

 今回展示してあった架空のSNS投稿は、Facebookを模した画面に3人の大人の生活の記録が書いてありました。
(架空の)公園に行ってきた写真や、(架空の)飲食店に行ってきた写真が載っていて、これはこれで面白かったんですけど、もっと若い世代のSNSや、「爆サイ」のような少し下品なものがあっても面白そうだなと思いました。

 ……そんな感想をお伝えしたところ、架空の風俗店情報サイトを作ろうとしている人はいるとのこと。なかなか面白そうな目のつけどころですね。

 あとは、架空の鉄道のデザインだけでなく、鉄道模型もあったら面白そうですし、ジオラマも見てみたいなと思いました。(ジオラマはリクエストが多いそうです)

 

 まるで世界が反転している

 ほかに面白かったこととしては、今回、「架空のチラシ」類について、みんなが手に取りすぎてヨレヨレになっているのが不思議な感じがしました。

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 不在票やダイレクトメールやチラシって、普段の生活の中では単なるゴミ、生活のノイズになることが多いものですが、「架空のチラシ」となると「すごいね」と言われながら回覧される……というのが、ちょっと面白い光景だなと思いました。
中村市」の住人の日常ならゴミになっているであろうものが、こちらの世界では「珍しいもの」になる。この「反転」が奇妙な感覚を生み出していて、もしかして異世界転生ってこんな感じ……? なんてことを思ったり。

 

デザインの力は偉大、地名だけだと弱いのかも

 以前もブログに書いたことがありますが、今回特に感じたのは「架空の路線図」は、単体だとやや楽しみにくいな、ということ。

 架空の店のロゴやチラシのデザインは「このお店は、きっとこんな人が利用しているんだろうな」「こういうお店、首都圏よりも郊外に多そうだな」などと想像して楽しめますが、「架空の駅名」だけ並んでいると「楽しむもの」としてはちょっと厳しいな……と思ってしまいました。地図と組み合わせると楽しめるんですが。

 この中村市、あんまり難読地名もないんですよね。

「どうしてこんな地名になったんだろう」と想像を働かせる余地も少ない上、現実と違い、他のメディアによって作られる地名ブランドのイメージなどもないため、駅名単体だと想像を膨らませる手がかりに欠けるというか。

 逆説的に、普段の私たちは、地名にいかにメディアからのイメージを抱いているのかということを痛感させられました。

 

都市地図は人でできている

 ところで、大学の地理学科って、文系扱いか理系扱いかは学校によって異なります。
 私の出身の、立命館大学の地理学専攻は文学部の中にあり、文系扱いとなっています。

 今回のこの展示を観ていると、地理学が文系に分類される理由も体感として掴めた気がします。

「都市地図って、突き詰めていくとこんなにもひとの営みを感じさせる要素が詰まったものなんだ」ということを身を以て感じた……とでも言いましょうか。

 引っ越しが多かった私にとっては、この「中村市」は、「これから住むことになる、まだ知らない街」を彷彿とさせ、転勤族のワクワク感を再燃させられる部分もありました。

 その一方で、「ここに住むことは一生あり得ない。物理的に不可能」という現実に切なさも感じて、なんとも言えない、まるで叶わない恋をしているかのように胸がキュっとなる部分も……。

 なんだろう。ガラスの膜があるみたいな感じ。

 これもどこか「演劇っぽい」感情だなと自分で思いました。

 

 それにしても地図って奥が深い。人々の営みや歴史のような「文学部的」な側面からもいろいろ見えてくるし、気候や地形を意識すると、理系科目の要素も入ってくる。道路や街ができていく際には政策・政治学的な要素も関わっていたりする。地名のブランドイメージなどは社会学の要素も強そう。どの情報をピックアップしどのように地図上で表現するか、という点はデザインや美術が関わってくる。

 どの面から見ても、地図や地理は楽しめるし面白い。多趣味な私が地理を好きになるのは必然かも……ということを感じた夜でした。

 

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おまけ

 この展示を観てしばらくしたあと、友人と新橋の日本酒の店に入ると、なんと、隣の席の二人組も地理の話をしていたので驚きました!

 小耳に挟んだ会話によると、隣の席の二人は関西の大学の「地理研」の先輩と後輩。先輩のほうは社会人のようです。(石山の花火大会の話をしていて、関西弁で話していたことなどから推測)
 飛行機のプラモデルの箱も席に置いてありました。

 私も関西の大学の地理学出身なのでなんだか嬉しくなり、私も友人に地理の本の話などをしてみたものの、隣の席の人たちが反応して交流が生まれるような展開は特になかったです(笑)。

 

 

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この本がすごい!2020年上半期 フィクション編

 2020年、上半期が終わりましたね。いかがでしたか? 私はとにかくいろんなことがありました。あまりにもいろんなことがありすぎました。それだけで1記事以上分のボリュームになってしまうので、この総括もまた改めて行えたらなと思います。

 コロナ禍のStay home期間があったこともあり、今年上半期の読書量は激増しました。こんなにいろいろ読んだの大学生以来かも。いろんなジャンルの本を読んだので、毎回恒例のこのランキングも、今回はジャンルを少し絞って行おうと思います。

 今回は「フィクション編」というくくりで行いたいと思います。

 では、いってみましょう!

 

10位 リケジョ探偵の謎解きラボ

 「化学探偵Mr.キュリー (中公文庫)」シリーズが有名な著者の本。

 同じ作者の本では、今期は「死香探偵」シリーズの2巻と3巻(死香探偵-連なる死たちは狂おしく香る (中公文庫)死香探偵 哀しき死たちは儚く香る (中公文庫))も読み、個人的にはそれらもすごく好みではあるんですが、そちらはすでに数年前にこのブログで紹介していたので、今回はこちらを紹介することにします。

 保険調査員の主人公が、研究者の女性とともに事件を解き明かす連作短編集。この作者の本はミステリや化学の部分もしっかり面白いだけでなく、クールビューティーなリケジョだったり、お金持ちでイケメンな研究者が出てきたりなど、漫画チックな萌え要素も多いので楽しいです。

 また、個人的にも今期は病院に通うことが多かったため、研究者や医療関係者、病院が出てくる物語は楽しく読めました。

 

 この「リケジョ探偵~」も、続編が出ているようなので読んでみようかな。

 

9位 アイのオト

アイのオト (塔21世紀叢書)

アイのオト (塔21世紀叢書)

  • 作者:永田愛
  • 発売日: 2018/12/23
  • メディア: 単行本
 

 緊急事態宣言が解除された初の週末、池袋のジュンク堂に行ったときに短歌集の棚で見つけました。 著者の名前が劇作家の永野愛と名前が似ているな、と思ったのがきっかけで手に取ったら、表紙がピンクにキラキラの箔押し、楽器に猫……と、とってもかわいいデザインで見事に私好み。

 パラッと本をめくったら、オーケストラにまつわる短歌も多いようで、そういうところもかなりツボでした。でも、音楽やオーケストラ以外の歌も多く、「え、そうだったの?」という意外な側面も見えてきて軽く驚きました。……まぁ、意外な側面も何もこの本でしか著者のことを知らないんですが、表紙や最初のほうの短歌からは予想していなかった面がいろいろ見えてきたのは、ひとりの人間を知っていく人間臭い交流にも思えて、その点にも面白さがありました。

 著者の居住地がどこなのか推測しながら読み、少し複雑そうな家庭事情にも思いを馳せました。作品は奇をてらわない親しみやすい言葉遣いで、家族や恋や仕事や音楽、日常を描いたものが多く親近感を持ちました。表紙で靴を脱いでいることの意味も、「そういうことか」と思えました。

 

8位 死んでしまう系のぼくらに

死んでしまう系のぼくらに

死んでしまう系のぼくらに

  • 作者:最果 タヒ
  • 発売日: 2014/08/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  ずいぶん前に買っていた詩集。薄い本ではあるものの、じっくり読み進めていたので読了が今期になりました。

 短歌や小説はともかく、詩は割と厳しい目で見てしまうため、あまり私好みの詩人っていないんですが、最果タヒさんの作品は好みです。数少ない、私の好きな詩人のひとり。

「〇〇の詩」シリーズが特に好きです。途中から、詩を読みながら「これは何の詩だろう」と予想しながら読むようになってきましたが、私の予想を超えてくるものばかりで、いったいどう生きたらこのまなざしが手に入るんだろう……と思ったり。

 それにしても、短歌集を読むと短歌を書きたくなるし、詩集を読むと詩を書きたくなりますね。この本を読んだあとに1篇、noteに詩を上げました。

 

7位 推しが武道館いってくれたら死ぬ

  私、このブログではあまり漫画は取り上げてないんですが、この作品は今回絶対紹介したいと思っていました。

 今年1月にアニメ化もされ、コミックスも現在6巻まで出ている人気作品なので、ご存じの人も多いでしょう。

 私がこの作品を知ったのは秋葉原ビックカメラ。無料お試し版がネットにあったので読んでみたらいろいろ見事に私に刺さる要素が多く、漫画を一気には読まない私が最新刊まで購入してしまいました。

 この作品、タイトルからはついキモオタとアイドルのご都合主義っぽい恋愛ものを想像しがちですが(笑)、実際は百合作品です。百合になっていることで、ファン心理の生々しさがいい感じに中和されている気がします。

 この作品に出てくるアイドルグループ「Cham Jam」は、岡山のご当地アイドルという設定。私は岡山に住んでいたこともあるので親近感もありますし、岡山時代の友人でアイドル好きな男友達に連れられてアイドルのライブに行ったこともあるので、その点からも親しみを感じた作品です。

 また、私は長崎のご当地アイドル「ミルクセーキ」の音楽プロデューサーの方との交流をきっかけに、そのライブにも行くようになったので、ご当地アイドルの一ファンとしても面白く読めた作品でした。

 そしてこの漫画の作者の平尾アウリ氏は、私の好きな小説家・飯田雪子氏の作品『夏空に、きみと見た夢』の漫画版も手掛けた方だそうで。その点もテンション上がりました。私は漫画版は読んでなかったけれど、これを機に読んでみてもいいかも。 

 ちなみに、Cham Jamの中では、私は眞妃が好きです。アニメや漫画読んだみなさんは、誰が好きですか?

 

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6位 ラストノート きみといた季節

ラストノート―きみといた季節 (ハルキ文庫)

ラストノート―きみといた季節 (ハルキ文庫)

  • 作者:飯田 雪子
  • 発売日: 2009/01/15
  • メディア: 文庫
 

  中学時代からずっと好きな作家さんの本。(先述した夏空に、きみと見た夢 (ヴィレッジブックス)の作者でもありますが、そちらの作品は個人的にそこまで好みではない)

 この本は未読だったので読んでみました。男女2人の両方の視点から物語が進んでいきますが、ベタな恋愛という感じではなく、最後の最後までそれぞれの恋愛展開がどうなるか読めず、楽しめました。

 ご都合主義な感じもなく、すごく自然な展開でやっぱりこの作者は心の機微の描き方が秀逸ですね。さらりと読める作品ではありますが、やや重いエピソードも出てきてそこは少し辛くなったりも。そして、作中に出てくる「文香(ふみこう)」は、私もこの初夏にいただく機会があり、風流だなあと改めて感じました。この作者は「名前」絡みのロマンチックなエピソードが多いことも好きなところのひとつです。

 読書メーターのコメントでは「ドラマのノベライズみたい」という感想もあったけれど、確かにそんな感じもします。

 

5位 フーガはユーガ

フーガはユーガ

フーガはユーガ

 

  一気読みしてしまいました。

 昨年2月に眼科の待合室の雑誌でこの本の書評を読んで気になり、昨年6月に横浜のBUKATSUDOで行われていた古本市で購入。しばらく積読していましたが、今年の春に読みました。

「誕生日に双子が入れ替わる」という漫画的な日常ファンタジー設定と、凄惨な境遇のギャップが切ない。作者はよくこんなに心情がリアルに書けるな。回想で語るスタイルも新鮮です。

 いじめられっ子・ワタボコリのエピソードや、双子を陰ながら支えてくれた「岩窟おばさん」がいい味を出しています。

 伊坂幸太郎作品は割と読んでいますが、この作品は、アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)死神の浮力 (文春文庫)っぽいと思いました。帯に「切ない」とあったので辛い展開も覚悟していたら、そうきたか……という感じ。変にスッキリ終わらせすぎないところも、ほどよく現実味があって良い、という解釈もできるかな。

 伊坂作品らしさが詰まってて爽快感もある作品ではあるものの、虐待やいじめ、性暴力など鬱展開も多いために、人によってはフラッシュバック注意かもしれません。

 

4位 そんなとき隣に詩がいます

そんなとき隣に詩がいます ~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~

そんなとき隣に詩がいます ~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~

  • 作者:谷川 俊太郎
  • 発売日: 2018/08/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 大好きな詩人の谷川俊太郎氏と、大好きな劇作家の鴻上尚史氏の共著。私にとってはとっても贅沢な一冊でした。

 あぁ、最高に良かった……! 大大大好きなこの二人の共著ということで、じっくり味わうように時間をかけて読みました。

 コロナ禍の、今の時期に読めてよかった本でもあります。家族とかいのちとか国家とか、そういう大仰な抽象的な話も今の時代になら違和感なく溶け込みます。谷川さんはほんとうにいろんな姿を詩の合間から見せてくれるなぁ。

 そして、人生相談じゃない、私の大好きな鴻上節が読めてとてもテンションが上がりました。そうだよ、こういうのがいいんだよ。そして「恋愛王 (角川文庫)」も、大学時代に読んで大好きな本だったから、その本のエピソードが終盤に出てきたときはびっくり……! そうだったのか……!


 また私自身は、歌や詩はよく褒められるものの小説は下手なので、「歌や詩は天性のものだけど、小説や演技は後天的にも磨くことが可能」というニュアンスの文章が出てきたときも、ちょっと嬉しかったです。

 

3位 終末のフール

終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)

 

 私のこのブログでは、同じ著者の本をいくつもランクインさせることはなるべく避けているのですが、この本は紛れもなく「今の時期に読むこと」に意義がある本だったので紹介します。

 世界の滅亡まで残り3年となった時代の、仙台を舞台にした連作短編集。コロナ禍の今読むと、より一層身に染みると思い読み進めました。

 ずいぶん前に最初の2篇だけ読んでいましたが、割と重めの家族の話だったのでそこでちょっとギブアップしていました。でも、中盤以降の作品からどんどん私好みの雰囲気になってきました。

「最初の二週間を生き残れば助かる」などのデマが流れるところや、買いだめに群がる人、テレビ番組によって亡くなった人など出てきて、まさに今の時期に読めて正解でした。中盤からの、立てこもり犯や読書好きな女性やプロボクサーや劇団員や天体オタクなど、個性の強い人が出てきてからは一気に面白い。特に、劇団員の話の終盤がとてもとても私好みでした。

 伏線の回収されない物足りなさと、想像の余地のバランスも良いのではないかと思います。

 

 あ、この作品には本筋と関係のない注意点がひとつあります。これ、2020年現在、スマホKindleアプリでは読めない設定になっているようなのでご注意を。私はKindle端末で読みました。(普段はKindleではなくhonto派なのに、なぜこれに限ってKindleで買っていたんだろうな私……)

 

2位 育休刑事

育休刑事 (幻冬舎単行本)

育休刑事 (幻冬舎単行本)

 

  前から気になっていた作家さん。電子書籍東京創元社セールを機に購入。

 タイトルと表紙の通り、育休中の男性刑事が事件を解決していく連作短編集。赤ちゃんの成長に関わるエピソードも多く、ミステリとしてだけでなく、育児にまつわる話としても面白かったです。

 主人公の息子の蓮くんも、記号としての「赤ちゃん」としてではなく、0歳の一人の人間として描かれているのを感じてその点も新鮮でした。

 あまり書くとネタバレになるけど、この主人公夫婦の設定がなかなかリベラルで、そういうところも私好みではありました。3篇の作品が収録されていますが、最初の2篇が面白かったかな。

 この本は、私がまさに赤ちゃんの頃を過ごした長野に向かう旅行の途中で読みました。良いタイミングで読めたと思います。

 

1位 しびれる短歌

しびれる短歌 (ちくまプリマー新書)

しびれる短歌 (ちくまプリマー新書)

 

 この本、このブログの「フィクション編」で取り上げるか、今後更新予定の「ノンフィクション編」で取り上げるか、どちらで取り上げようか迷いましたがこちらで紹介することに。

 

 短歌の本をあれこれネットで探していたとき、Amazonレビューの評価も高かったので購入。短歌に限らない、広く通用する「文芸批評」の本でした。

 短歌や文学に限らず、表現や芸術全般について興味のある人におすすめです。

 作品をどう読めば良いのか、どのような要素が短歌を短歌たらしめているのか書かれており、この本に書いてある内容を踏まえるだけで自分の作品にも奥行きが増した気がします。

(この春、noteにいくつか自作の「コロナ短歌」を上げていますが、この本を読了した4月以降のほうが個人的にも好みの作品が多いです)

 歌人になるにはどうすればいいかにも具体的に書かれており、なかなか独特な世界なんだなぁ……と思うなど。ともするとやや「古臭さ」を感じさせてしまうものの、そこの良し悪しにはあまり踏み込んでいないのもバランスが良いと思いました。また、電子書籍をめぐる議論については「未来形の読書術 (ちくまプリマー新書)」を思い出します。やっぱりちくまプリマー新書は良書が多い……!

 

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どの本も面白かった!

 

 次回は、読んで良かった実用書やビジネス書などを紹介したいと思います! お楽しみに。

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