新型コロナウイルスが話題のここ半年だけど、その影に隠れて忘れられがちなものもたくさんあるなぁ……。
そんなことを考えた、1泊2日でした。
9月26日(土)〜9月27日(日)にかけて、福島県は浜通りエリアに行ってきました!
一緒に行ったのは文学研究者の友人。というか彼が本業の調査も兼ねて福島県に行くことになり、そのタイミングで私にも声を掛けてくれたので一緒に行く運びとなりました。
旅は序章から面白い、東京駅〜いわき駅
26日朝8時、東京駅から高速バスに乗ります。
そしてバスに揺られること3時間、いわき駅に到着!
「わぁ、地方都市だー! 東横インがある!」とかはしゃいでいたら、そこにテンション上がるのかと友人から突っ込みが。
電車に乗り換えるまで1時間ほどあるので、そのあいだにお昼を食べることにしました。
駅に併設されているお土産屋&食事処は、なんとビルごと閉店していた!ので、隣の駅ビルへ。
友人はかんぱち刺身定食、私はかつおズケ丼を食べます。
とろけるくらい美味しい……!
なぜか「初夏限定メニュー」なのに頼めましたけどね。もう9月末なのに!(笑)
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懐かしくて異次元、いわき駅〜双葉駅
それから駅ビルの中のスーパーに寄り、JR常磐線に1時間ほど乗ります。
車窓を眺めたり、友人とおしゃべりしたり、ポケモンGOをしながら過ごします。
電車の中から田んぼの見える風景、好きなんですよね。地元の佐賀県を思い出します。「地方都市もいいけど、田んぼが見える景色もふるさとっぽくていい……!」と、ここでも私は大はしゃぎ。
でも、ときどきこういうものが出てきて、3.11の重みを目の当たりにさせられたりもしました。
この黒い袋は、除染廃棄物。
そのほか、痩せ細った木がポツンと一本だけ残っているような風景も印象的でした。
木は、塩水を浴びてしまうと細ってしまうんだとか。津波の痕跡を感じました。
少し明るめな話に戻すと、こういうものも見つけました。
広野は法人税ゼロ特区になっている関係で、こういう新興企業が入っているんだとか……。
あと、ポケモンGOも、けっこう発見がありました。
たとえば富岡駅は、富岡駅の跡地も現在の富岡駅も、両方ともそれぞれ別のポケストップになっていること。
一見なんの変哲も無いセブンイレブンのポケストップがあったけれど、もうその店舗は存在していないということ。
そして、今年になってから営業再開した双葉駅には、まだポケストップができていなかったこと、などなど……。
駅の名は双葉、自転車飛ばしてあの場所へ
双葉駅は、今年の3月に営業再開したばかり。リニューアルしたての新しい駅です。
双葉駅にはシェアサイクルがあり、100円玉で自転車が借りられます(使い終わったら100円は返却されます)。
この自転車に乗って、私たちは、オープンしたばかりの施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」を目指します。
自転車に乗るの、どのくらいぶりだろう。実家にあったママチャリに似ていて、まるで高校時代に戻ったような、ちょっぴり懐かしい気分にもなりました。
自転車気持ちいい……と思ったのも束の間、周りの景色に衝撃を受けました。
この時計は現在時刻を指している訳ではないです。地震が起こった時間でもないし、原発事故の時間とも違う。なぜこの時間で止まっているのだろう。
こういう、放射線量を計測している機械も、まちのあちこちにあります。
まだ再生していない、壊れたままの街並み。車はときどき通るけれど、歩いてる人はだれ一人いないまち。なんだか現実感がありませんでした。
そういえばこの日は、菅義偉総理が福島県を訪問されていた日でもあります。私たちと割と近いタイミングで伝承館を訪れている模様。
「総理大臣が訪問した施設を目指し、大災害で壊れたまちの中を震災文学の研究者と政治家の娘が自転車で駆け抜ける」ってまるでアニメーション映画のワンシーンみたいだなぁ……少年少女なら画になりそうだけど私たちは29と31だ、なんてことを考えたりしているうちに伝承館に着きました。だいたい10分ちょっとで着きます。
菅総理はもう去った後のようでしたが、並んでいる人の多さに驚きました!
整理券ももらいましたよ。
入館時間まで時間があったので、少し周辺を散策しました。
木の右に見える、小型犬みたいなもの。何だろう、犬かな? と思いましたが、どうやら芝の手入れをするロボットのようでした。
あと、小さなカエルがいました。かわいい🐸
そんなことをしているうちに入館時間が近づいてきたので、館内へ。
さて、伝承館の中にはどのようなものがあったのか。どういう感想を抱いたのか。それらについては、また次回。
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