季節はすっかり初夏の装い。もう少ししたら、梅雨も始まりそうですね。
Twitterやはてなブックマークでは、最近、こんなまとめが話題になっていました。
タイトルで大まかな内容はわかるかと思いますが、「傘を盗もうとした人を捕まえたら逆ギレされたので、警察を呼んだ」という出来事があったようです。
「人の傘を盗んでおいて逆ギレなんて、信じられない!」
「傘や自転車を平気で盗む人って結構いるよね……あれはなんなんだろう」
「傘の窃盗で警察が動いてくれるなんてことがあるんだ」
などのコメントがほとんど。
「ビニール傘なら無くなっても気にしないし、たくさん置いてあったら人のものだろうと使う」
「ビニール傘は天下の回りもの」
というコメントには、批判的な反応も多く見受けられました。
犯罪を擁護したいわけではないんですが、私はこの後者の感覚もけっこうわかります。
私は雨に濡れることが好きではないので、予想外の雨が降ったときにはコンビニでビニール傘を買うことは時々あります。
でも、ビニール傘って、家にたまる一方。。
普段はビニール傘を使っているわけではないので、傷むこともない代わりに、捨てるタイミングもなかなか掴めません。
不要になったビニール傘、誰かが困ったときに自由に使えるようにできたらいいなぁ……とはたびたび思います。
別に、傘の窃盗を推奨したいわけではないけれど。
出先から帰宅する短時間のあいだだけ使って、その後は使われることなくゴミになるよりは、使い終えた傘を傘立てから自由に持っていって、循環させられるシステムがあればいいのに。公的なシステムやサービスではなくても、草の根の運動として根付かせることができないかなぁ……。
「ビニール傘だろうと、窃盗は悪いことだ!」というのはまぁ、正しいことではあるのだけれども。
そこで「正しさ」を理由に倫理観の向上を声高に訴えるのもいいけど、システムやテクノロジー、文化・慣習に目を向けて、どこかに改善の余地がないか考えてみるのも面白いのではないか? と思ったり。
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……もちろん、私が思いつくようなレベルのことは、これまで何万人もの人が考えてきて、何千人もの人が検討したことでしょう。それでもなおそのようなシステムは普及していないということは、それなりの障壁があるんだと思います。
ビニール傘を使い捨てる文化があることで、雨天時のコンビニの売り上げに貢献している部分もあるのだろうとは思います。使い捨てによって経済が回っているところもあるでしょう。
でも、環境資源の観点からもビニール傘を使い捨てることは望ましくはないでしょう。コンビニでは傘による売り上げは大きいようですが、ビニール傘の売り場を縮小することで、ほかのサービスの展開ができたりしないかしら……。
そういえば、「ビニール傘でも大切にして、普段使いしている」というひともいるようですね。その場合は名前を書いたり、デコレーションしたりして、ほかのビニール傘との見分けはつくようにして欲しいなと思います。
わざと他人の傘を盗むような真似はしませんが、自分のビニール傘と間違えてほかのビニール傘を使ってしまったり、使われてしまったり……ということは、私はこれまで何度かありました。そんな経験があるひとも多いのではないかと思います。
私は1本だけ、同じビニール傘を繰り返し使っていた時期もありました。その際は柄の部分に名前シールを貼ったり、カバーをつけていたためか、間違えて他人に使われるようなことはなかったです。
もちろん、悪意を持って盗む人への対策としては不十分ではあるでしょう。でも、少なくとも「間違えて持って行かれること」、少々極端ですが「他人を予期せぬ犯罪者にしてしまうこと」へのリスクは減るのではないかと。
同じビニール傘を繰り返し使う人は、何か目印をつけて欲しい。その点はお願いしたいなぁ、と思います。
▲これは、「世界を変えた書物」展の物販コーナーで売られていた傘。おしゃれ!
コンビニで売ってるビニール傘、ネームタグ付きで売られていたらいいのになぁ、とふと思いました。
そして、傘を買ったときにペンを借りて名前を書くことができればいいのに。
もちろんそれでも盗む人はいるでしょうけど、名前が書いてあることで、盗むことへの抑止効果があったりしないかな……。
以下、傘に関する記事あれこれ。
▼2018年末に立ち上がったサービス。都内だけでなく、最近、福岡でも展開を始めたようです。私もとりあえずLINEだけ登録した。
▼2007年に「シブカサ」というプロジェクトが立ち上がっていたようですが、もうずいぶん前に終了している模様。学生団体、ギャル、社会貢献……という部分に少し懐かしさがありますね。
▼こういうプロジェクトも2017年にあったようだけど、目標の回収本数を達成して終了した模様。
ベン&ジェリーズとテラサイクル、 世界初のビニール傘リサイクルプログラムを開始
▼煽り気味のタイトルの記事だけど、全国でのいろんな傘レンタルサービスのことが紹介されていた。
▼2018年の記事。いろんな企業の取り組みが紹介されていた。
▼可燃ゴミとして処分できる傘の制作を行う、高専生のレポート。
環境へ与える傘の廃棄問題
https://gakuen-hachioji.jp/wp-content/themes/cuh/images/presentation-pdf/2018/2018_262_P036.pdf
▼先月書いた記事。フリマにビニール傘を持って行ったら、晴天なのに意外と売れた!?
▼かぶる傘。友人の平田さん(id:tomo31415926563)が以前使っていて気になった。