これからも君と話をしよう

一度はここから離れたけれど、やっぱりいろんな話がしたい。

眠れない夜にすることは

 物心ついたときには寝付きが悪かったように思う。子どもの頃からあちこちに住んでいたけれど、どの地域でも「なかなか眠れなかった夜」の記憶は多い。妹たちはスヤスヤ寝ている横で、寝付けず悶々とする夜は多かった。

 一方で、早寝早起きするのが好きだった時期も数年間だけ存在した。小6後半〜中2の途中(長崎時代)は、20時など早い時間に寝て、午前2時〜5時頃から起き、パソコンを開いたり読書をしたりすることもあった。(その時期、寝る前にヨーグルトやゼリーを冷凍庫にこっそり入れて凍らせ、シャリシャリしたヨーグルトやゼリーを朝に食べる、という謎の自分だけの習慣があった)

 

 中学後半以降から現在にかけては、どちらかというと遅寝遅起きになってしまい、成人してからはときどき「夜、眠れない」ことも起こるようになってしまった。

 

 睡眠外来を訪れたり、活動量計スマホアプリで睡眠の質を調べてみたこともあった。あるいは、起きたい時間になったらカーテンが自動で開いたり電気がつくように部屋をIoT化してみたこともあった。イヤホン型の光療法器を使ってみたこともあった。友人たちと朝活をしてみた時期もあった。どれもそこそこは効果はあったものの、体質改善の決め手にはならなかった。(いくつかは今でも愛用しているけれど)

 

 導眠剤を飲むと、逆に効きすぎてしまいお昼まで寝てしまうこともあるので、滅多なことでは使わないようにしている。

 なにか薬を飲む際も、副作用に「眠気」が含まれるものは基本的に避け、それよりは「吐き気」が出るようなもののほうを積極的に服用している。

 

 ……ただ、体質の改善はできなくても、生活習慣はきっかけさえひとつあれば割と単純に改善ができた。ひとり暮らしを止めて家族と暮らすようになったことでメリハリもつき、転職をして「遅れると、お客様に迷惑がかかる」というプレッシャーを強制的に与えたことで、比較的容易に改善できた。

 外回り営業をしていた頃、朝から訪問する案件があった場合は、近くで食べたいモーニングの店をあらかじめ調べておき、訪問案件の1時間には付近に到着するように移動し訪問前にモーニングを楽しんでいた……という時期もあった。この企業は割とブラック企業ではあったものの、外回り自体はそれほど嫌でもなかった。

 

 早起きではなく「寝る」ことのほうに話を戻そう。

「寝る前にスマホを見ないようにする」というのは定番の睡眠改善方法とされるけれど、私はそれはもう諦めた。ただ、寝る前に「紙の本を読むこと」はなるべく増やすようにしている。

 電子書籍ではなく紙で買う本は、専門書や学術書、あるいは詩集や短歌集などが多い。まぁ、へたに詩集など読んでしまうと、じぶんも創作欲というか内面を言葉で表したい欲求が高まってしまい、深夜にスマホでメモアプリを開きああでもない、こうでもない、と推敲を始めてしまうので、これはこれで諸刃の剣ではあるんだけれども。

 

 そういえば、電子書籍を使っていなかった大学時代は、「寝る前に、短編集を一編ずつ読んでいく」ということをときどきやっていたような気がする。村上龍空港にて』とか、アンソロジーの『みじかい眠りにつく前に』とか読んでいたな。ただ、短編集だと「1編読み終えるまでは寝ないぞ」と逆に意気込んでしまったり、後味が悪い作品で寝るのが辛くなったり……などもあったので、やがてそれはしなくなった。むしろ、あまり「ここまで読むべき」のような区切りがはっきりしない専門書や短歌集などのほうが気軽に読んで、気軽に読むのを止めて眠れるようになった。

 

 また、最近はいくつかのサプリを買ってみたところ、それも睡眠の質の改善に役立っているような気がしている。

 いま効果を感じられるものが、これからもずっと効いてくれるとは限らない。それでもいろいろなものを試しながら、少しずつでも変わっていきたい。少しずつ、心地よい眠りに近づけますように。

osakadou.cool

※服用は自己責任でお願いします。

 

 

今週のお題「眠れないときにすること」