これからも君と話をしよう

一度はここから離れたけれど、やっぱりいろんな話がしたい。

ベトナムへの関心

ベトナムが気になる

「誰かベトナム行きませんか? 間違ってチケットを買ってしまいました」

 2018年12月中旬のこと。ある友人がFacebookベトナムに行く人を募集していました。

 12月26日から2泊3日、4万円でお譲りする……という内容に一瞬心惹かれたものの、私はこの日に予定が入っていたので断念。(結局もらい手は見つかったようです)

 

ベトナム料理を食べる

 年が明けて、2019年1月中旬。

 大学時代からの友人から、新宿にあるベトナム料理屋に行かないかと誘われました。友達と3人で行くことに。

 今回行ったお店は、新宿というか代々木にある「ベトナムガーデン」。

 美味しい……!

 

 全体的に、ちょっとボリュームは多めかも。でも、フォーも春巻もデザートも蓮茶も、どれも素直においしかった!!

 この日は、じつはあんまり食欲がありませんでした。

 でも、料理をひとくち食べるたび、食欲も落ち込んでいた気分も回復していきました。

 

 お店には、外国人のお客様も多かったです。

 代々木は20年前に住んでいた街でもありますが、このお店は知りませんでした。評判がいいのも納得。ここは万人におすすめできるお店だなと思いました。

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 ちなみに、ポケモンGOポケストップにもなっていました。

 

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ベトナム研究の話を聴く

 そんなベトナムガーデンの余韻も醒めきらない、翌週の1月26日(土)。

 私は早稲田大学を訪れていました。

 友人のこの投稿を読んだのがきっかけ。

 尊敬する年上の男友達・坪井遥さん。Twitterきっかけで繋がって8年くらい。

 知的で面白い坪井さん。そのお父様の講義ならきっと面白いだろうし、坪井さんにも久しぶりに会いたい。ちょうど私、このまえベトナム料理食べてきたばっかりだし……なんて思いで来てみました。

「最終講義というよりは、中間報告という感じです」というお話から始まった最終講義。

 坪井先生は、ベトナム反戦運動や、ベトナム人は朝食に何を食べているのか」という疑問を持ったことをきっかけにベトナム研究を始められたそうです。

 ベトナム研究のためには、ドイツ語、オランダ語、ロシア語もやるように言われたこと。フランス語は書くのとしゃべるのが全然違うこと。

 東洋史学者の山本達郎先生にお話を聴きにいったこと。フランスに留学し、コンドミナス教授にお世話になったこと。すごい先生は指示が短いながらも的確であるということ。

 北海道大学法学部の助教授時代に手がけた単行本が、「渋沢・クローデル賞」(※日仏会館と読売新聞社が主催する学術賞)を受賞したこと。

 そのほか、在ベトナム日本大使館専門調査員として外務省に出向されていたときのお話も、印象的でした。

 当時のベトナムは貧しく、みんな小柄で痩せていたけれど、心優しく文化や教養はある人が多かったということ。

 ベトナムは暑いので牛がお乳を出さないため、ミルクがなかなか手に入らない。子どもの粉ミルクにも困った、ということ。

 ベトナム語で出した本が、今も現地で読まれているということ。

 岩波新書から出した『ヴェトナム 「豊かさ」への夜明け』が、アジア・太平洋特別賞を受賞したということ。(1992年から国交が正常化し、ベトナムブームが起こったことが大きかったそうです)

 早稲田大学に移られてからは、JICA専門家としてもベトナムに関わっているということ。etc……。

 

 そして何より、講義の終盤のメッセージが印象的でした。

 日本は現在、労働力を外国人に頼っているけれど「一人の人」ではなく「労働力」として見ている。

「困っているから助けてください」という姿勢であるべきなのに「雇用を広げている」という思い上がった態度でいるのは良くない。

 日本では英語も通じないから、近年はフィリピンの人も、カナダやオーストラリア、台湾に行っている。これらの国では外国人労働者を歓迎する準備がある。最近は韓国でも、悪徳な業者を排除する仕組みが作られている。

 ベトナム人で「日本に来たい」という人も少なくなっている。日本企業に就職したベトナム人の若者が冷遇され、それで親が反日になってしまった事例も。

 日本は、外国人観光客を「お客様」として歓迎はするけれど、自分たちの生活は見せない。「外の人はウェルカムだけど、内には入れない」という姿勢。

 自分の研究が無力なのが悔しい。でも諦めずにやっていきたい……というお話をしながら、涙を滲ませていた姿は、私の脳裏に強く焼き付きました。

 

 坪井先生は、早稲田では「鬼」と呼ばれていたくらい厳しい教授だったそうです。教え子にとっては感慨もひとしおだったんだろうな……。

 

 年を取るとひとの話を素直に聞けなくなることへの自戒、良心に忠実であることの大切さ、(組織にいると難しいこともあるかもしれないけれど)ぶれない信念を持っていると中長期的には信用されるということ、これまでの教え子たちがそれぞれメッセージを受け取って各々の分野で活躍していることの喜び、などのお話が続いて講義は終わりました。

 教室の隅で、坪井先生の息子さんの遥さんとお会いできたので、すこし立ち話。坪井先生の著書は岩波新書のものは特に評判が良く、「地球の歩き方」で引用されているくらい一般の人にも読みやすいようなので、これを機に読んでみることを決意。

 

 ベトナムか──。

 そういえば大学時代、一時期なぜかベトナム人と交流する機会があったな。

 海外旅行どころか、国内すらあまり積極的に旅行する趣味はない私だけど、こうしてベトナムに縁を感じる出来事が続いているからには、一度足を運んでみてもいいのかもしれない……。

 そんなことを考えながら、教室を後にしました。

 

 早稲田大学の構内のカフェテリアが営業していたので、立ち寄ってみました。

 

 雰囲気いいし安い……!! 

 私はシーフードカレーのセットをいただきました。これで880円!

 

外国人労働者が気になる

 それにしても、外国人労働者の待遇ってどうにか改善できないのかなぁ……と考えているうちに、ふと思い出しました。

 そういえばFacebookでも、移民や外国人労働者について考えるイベントがいくつかタイムラインに流れてきていたような……。

 そして、とあるイベントページを見ていて気づきました。

 あっ……! このドキュメンタリー映画の上映会に登壇する土屋トカチ監督って、このまえの映画上映会の打ち上げ*1でお会いした方だ!

 そういえば、労働問題についてのドキュメンタリーも撮っていらっしゃったんだっけ。

 世界が一気に繋がった気がしました。

 

 これまで私にとって、「自分ごと」の問題ではなかった外国人労働者の問題。

 でも、近い分野の研究や活動をしている方の仕事を知ることにより、他人事ではないと思えるようになった気がします。

 すこし、ベトナムとの距離を縮めることができたような。

 そんな気がしました。

 

 ベトナムにはどういう歴史や文化があるの?

 外国人労働者の現状は?

 どうしてそのような事態になっているの?

 何がどうなれば改善に繋がりそう?

 

 購読しているマーケティング情報誌「MARKETING HORIZON」も、今月号はこんな特集が。

 歴史や問題だけでなく、東南アジアの最新のトレンドについても気になるところです。

 ベトナムをはじめとする東南アジアについて、私なりのペースで目を向けていきたいな。

 

おまけ

 ベトナム料理のお店といえば、渋谷にあるこのお店も美味しかったよ!

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 目黒店もあるみたいなので、そちらも気になってます。

  

 ……そして、これは余談だけど。

ベトナムガーデン」を教えてくれた女友達は、大学3回生のときからの友達で、昨年ドイツ人と国際結婚。

ハノイのホイさん」を教えてくれた女友達は、大学1回生のときからの友達で、現在は香港で子育て中。

 どうやら、海外経験の多い友人が紹介してくれるお店は信頼できそうだ……!

 

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*1:前回のブログ記事の後半参照